2013年4月26日金曜日

サルコジ氏を裁くベタンクール裁判が延期

 リリアン・ベタンクール裁判で精神的虚弱の悪用で訴えられていたサルコジ氏は裁判の取り消しを要請していたが、裁判を担当するボルドー裁判所のジャン・ミッシェル・ジャンティ判事は調査対象になっている12人の裁判を6月6日に延期することを発表した。裁判延期は。サルコジ前大統領にとっては好都合になったと25日にフランスのメディアは報道した。12人の中にサルコジ氏の名前も入っている。すでにサルコジ氏はこの2007年の仏大統領選挙でベタンクール氏への現金強要疑惑の裁判を実現させないようにすると宣言していた。

 サルコジ前大統領の原稿を書いていたとされるアンリ・グゥエノ前大統領官邸エリゼ宮特別諮問官はジャンティ判事がサルコジ氏を裁判にかけることを決めたことで激しくこれに抗弁した。仏共和国の裁判所を著しく侮辱する発言をしたグゥエノ氏はジャンティ判事から訴えられている。

 サルコジ氏の弁護士は判事にはサルコジ氏を裁く権限がないとしている。もしも判事の過失が認められるとこの裁判で訴えられている12人が総て放免されることになる。

 リリアン・ベッタンクール事件は2007年の仏大統領選挙の時にフランスの化粧品会社社長で大富豪のベッタンクールさんを娘が使用人頭を使って盗聴させた録音テープがインターネット新聞のメディアパー社などに流れて暴露された。そこにサルコジ氏などに現金が手渡されていたリリアンさんと管財人パトリック・マイストル氏との会話が録音されていたために親子の家庭内争議が国家問題に発展したもの。

 リリアンさんの会計士であったクレール・チブーさんからは管財人の要請で大金を銀行からサルコジ氏に渡す為に引き出したと証言された。

 2007年の大統領選挙資金問題ではリビアの独裁者ムアマル・カダフィ大佐の長男セイフ・アル-イスラム氏がサルコジ氏に資金援助をしていることを宣言している。カダフィの書記官の認めたサルコジ氏への資金援助の証書を「メディアパート」が発表している。

【関連記事】
スイスから2億円 ベッタンクールの管財人がサルコジ氏の元財務相に手渡し疑惑


2012/02/06


【参考記事】
http://tempsreel.nouvelobs.com/justice/20130425.OBS7157/bettencourt-comment-sarkozy-espere-faire-tomber-sa-mise-en-examen.html

ACCUEIL > JUSTICE > BETTENCOURT : COMMENT SARKOZY VEUT ANNULER SA MISE EN EXAMEN
Bettencourt : comment Sarkozy espère faire tomber sa mise en examen