【絵の印象・絵画の旅】ゴッホは1886年にパリにいる弟テオを頼ってパリにやってきた。その年の印象派展にスーラの「グランド・ジャット島のある日曜日の午後」の絵が出展されていた。この絵は「色の原理」と呼ばれる小さな点で描かれている。できるだけ色を混合させないという描き方でキャンバスの上ではなくて人間の視覚(網膜)上で中間色を現出させようとする考えであった。ゴッホはこのスーラの絵をこの年に見て直ぐに南仏に旅立った。
このスーラの絵の影響は大きくシスレーやモネ、ゴッホ、シニアックに大きな影を残している。「グランド・ジャット島」の作品は現在はシカゴのThe Art Instituteにあるが、その習作がオルセー美術館でも見られる。