2013年5月27日月曜日

米・ロシア外相の仏訪問を前に 仏ルモンド紙のジャーナリストがシリア化学兵器使用の証拠写真を提出

 今日27日夜に仏ロラン・ファビウス外相は来月にジュネーブで開催予定の秘密外交会議を前に、米国とロシア外相の訪問を受けることになっている。27日朝に、シリアに数週間潜入していたルモンド紙の2人のジャーナリストはシリア反体制派とともに化学兵器がダマス地方で使用された証拠写真を提出した。オバマ大統領は化学兵器使用の証拠が現在のところはなく、その使用の有無がアサド政権を判断する一線を画すといってきたために、ルモンド紙のジャーナリストの証言は今晩の仏外務省での中心的な論議になる模様。27日10時の仏国営ラジオ・フランス・アンフォが報道した。

 ルモンド紙のフォト・ジャーナリストのジャン・フィリップ・レミ氏は、「呼吸困難になり喉が痛くなる症状で明快だ」「人々は頭を抱え咳をして呼吸ができなくなり嘔吐で血を吐いた、発狂し失神した」「眼が落ちるのを見た」とラジオ・フランス・アンテールで証言している。

【参考記事】

(IMF)総裁ラガルド氏やサルコジ前大統領も巻き添えに - 仏メディアの旅