2013年8月6日火曜日

ペドフィル恩赦に民衆が抗議 スペイン王の要請をモロッコ王が取り消し

 モロッコのモハメッド6世はペドフィル(幼児性愛)常習者のダニエル・ガルヴァン・ヴィナ(Daniel Galvina Vina)60代のスペイン人に対し2011年に30年の拘置の処罰がなされていたが、これを最近になって恩赦を与えて釈放していた。しかしモロッコ民衆の抗議が高潮したためにこれを取り消した。そのためにスペイン南東部のムルスィ(Murcie)で8月5日に逮捕された。6日にはマドリッドの裁判所で裁かれる。スペインとモロッコの間には送検協定がない。6日昼のフランス国営放送テレビA2も報道。

モロッコ王による恩赦はスペイン人の47人の罪人が他になっていた。恩赦はスペインとモロッコとの友好親善の進展によるものだという。

 ヴィナを含む30人近い恩赦の釈放犯をスペインは送還するように要請していたことを情報筋では5日に認めている。同情報筋では釈放リストは二分類されていて初めの18人の囚人はスペイン側が恩赦を要求したもので、残りの30人ほどは囚人は刑期をスペインで終了することでスペインへの移送を要請していたとされる。

  スペイン王が7月にモロッコを訪問した折に、特に病人スペイン囚人の状態に関心を示し送検を要請していた。 モロッコ王の行き過ぎた恩赦に対し、スペインは5日になって初めてこの恩赦でのモロッコへの送還要請はしてはいないと宣言した。

 現地誌エルパイスによるとして、ダニエル・ガルヴァン・ヴィナはイラク軍将校で独裁者サダム・フセンを倒すために外人部隊に参加し協力することを条件に、ニセの国籍を得ていたとされる人物だとルモンド紙frでは報道している。

【参考記事】

Le pédophile espagnol gracié par erreur au Maroc est devant la justice

Le Monde.fr avec AFP |  • Mis à jour le