2013年12月19日木曜日

売れない仏戦闘機ラファールを嘆いてはいけない 

仏軍事産業が世界に誇る戦闘機ラファールをブラジルは買わないことになった。理由は値段もあるが、フランスが戦闘機の製造技術を全面的にブラジルに提供しないことらしい。ブラジルは軍事面で米国やフランスへの依存を嫌っていてその点でスウェーデンの戦闘機が選ばれたといわれている。

ジャン・イブ・ディラン仏防衛相は木曜日朝のヨーロッパ1に出演して我々はインドやゴルフ湾岸での契約の良い結果がもうすぐ出ると信じると発言した。これまでの軍事産業依存のフランス経済とそれにまつわる賄賂(コミッション)がサルコジ前大統領を震撼させている現在、フランスにとって本当に大事な経済の質の分岐点になると受け取るべきではないか。

だいたいが、仏戦闘機ラファールのこれまでの販売先をみると政治的にも不安定で民主主義国家とはいいがたい危険な国が多かった。フランスはそういう国々に戦闘機などを売ることを誇りにしていてはならないだろう。

仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)なども、サルコジ前大統領時代の戦闘機売買とオランド仏大統領のそれを比較して書いているが、経済の価値の尺度がその比較の尺度が正しくないのだと言える。