2013年12月20日金曜日

バルツ仏内相のロマ人排斥で人種差別の「訴え」を仏裁判所は却下 

19日フランス共和国裁判所はマニュエル・バルツ内相職の執行を鑑みて、訴えを却下した。バルツ内相は9月24日にラジオ・フランスアンテール(France Inter)に出演し、「ロマ人は我々のとは全くことなった生活様式をしている」「ルーマニアやブルガリアへ帰るべきものだ」などと話した。これが人種差別反対だとして人民間友好の人権団体(MRAP)から訴えられていた。

フランス・アンテール・ラジオ(France Inter)でバルツ内相は、ロマ人の少数だけがフランスへの同化を希望しているだけであるといっている。

「同化での解決策は勿論そこにあるが、それは少数の家族だけにいえることであり、ロマ人を同化策だけでもって、問題解決しようとする考えは幻想である」とはなしている。

MRAPは、バルツ内相がロマ人排斥の感情を作り上げているとして、それがスキャンダルであると批判している。

バルツ内相が、前大統領サルコジ氏のようにロマ人排斥政策を継承していることで、社会党の真価が疑問視されていた。内相は右傾化するフランス社会の中で、メディアの世論調査に踊らされて個人的な人気上昇を追ってしまったのかもしれない。