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2016年5月6日金曜日

スエーデンでネオナチに抗議 黒人女性が反人種差別の「勇気のシンボル」に

(パリ=飛田正夫2016/05/06 22:40日本標準時)5月1日、メーデーの日にスエーデンでネオナチ隊員300人の後進があったが、その行進を阻んだ黒人女性がメディアに紹介され話題になっている。彼女は拳を振り上げて行進するネオナチの男性たちを前に視線を下げず睨みつけてその行進を辞めよと抗議している。彼女のこの静かで厳粛な抗議の姿は人種差別反対の「勇気あるシンボル」としてメッセージを近隣に伝染させた。ストックホルム北西部のボルラング(Borlänge )の町でも同様のシーンが繰り広げられた。英国やノルウェーまでも広がったという。現代スエーデンの政治史に残る意義があるとパリジィエン紙は書いている。

2014年8月24日日曜日

ディジョン裁判所を人種差別発言で告訴 キャラバン生活者「旅の人々」を泥棒・詐欺とスティグマ視

8月19日のフランスのディジョン裁判所で裁判官らに人種差別発言の暴言を受けたとして被告(53歳)は告訴することを決めた。被告は8ヶ月間の仮拘置になっていてこの日の裁判所での判決を待っていた。被告とその妻はすでに「旅の人々」とはいうものの地域に住み着いて久しい人たちだ。被告は裁判官らにロマ人など東欧から移ってきたキャラバン生活者の「旅の人々」は、誰もが承知のように盗みをして自分らの生活習慣を変えないと言われ、さらに彼らの名前は理解困難なものだなどとおよそ裁判とは無関係な言葉で馬鹿にされた。

2014年8月17日日曜日

「ロマ人」を「ナチスは殺し足らなかった」  市長の人種差別発言に仏で有罪判決 

キャラバン生活の東欧からの移民「ロマ人」
キャンプ(写真撮影は筆者)
昨年、フランス南西部のショレの市長ジル・ボールドレイクスは東欧からの移民の「ロマ人」やキャラバン移動生活者の「旅の人々」に対し、「ヒットラーは彼らを十分に殺害してなかったのかもしれない」と発言したことで、昨年1月に有罪になり上訴していたが、今回の8月12日のアンジェ裁判所の再審は、第一審判決を認め「反人権の人種差別発言」に3千ユーロ(約45万円)の罰金刑を同市長に宣告した。ショレ市長側は仏最高裁判所まで争うと弁護士のピエール・ブロッサー氏は宣言している。人種差別反対の人権擁護団体SOSラシズムは、「ロマ人」は欧州でもっとも人種差別でスディグマ化されているもので、人種差別的怨念を彷彿させる公人の市長発言は嘔吐を催す。今回の裁判所の判決を歓迎し、厳重な処罰をすべきであると述べている。
ボールドレイクス市長のこの人権侵害の発言は公共の場所で発言されていて録音されている。

2013年7月21日に、ショレの農業地帯で不法に侵入し住んでいた「ロマ人」や「旅の人々」を調べに見に行った同市長は、あるジャーナリストに対し「ヒトラーは彼らを十分に殺害してなかったのかもしれない」とナチスを歓迎する話をした。この発言を同市長は翻すどころか反省もなく後悔もしてないという。第二次世界大戦ではナチスはユダヤ人を強制収容所に送ったが、ロマ人やホモの人々も同様にして送られたことはあまり知られてない。

最後まで落ちた人というのはキリスト教社会の思考では再び浮き上がることができないために、犯した罪を悔い恥じることはないようだ。

【参考記事】http://www.franceinfo.fr/actu/justice/article/propos-anti-roms-gilles-bourdouleix-condamne-en-appel-une-amende-de-3-000-euros-548821

Propos anti-Roms : Bourdouleix condamné en appel à 3.000 euros

2014年5月21日水曜日

人種差別の悪を自演するジェラール・ド・パルデューの映画に ストロスカーンが告訴宣言

国際通貨基金(IMF)前専務理事ドミニク・ストロスカーン氏の弁護士ベーユ(Veil)氏は、19日にアベル・フェララの映画に対し近く告訴することを宣言した。同弁護士は強姦がなされたという嘘を映画がいっていると訴えている。またこの映画が全篇にわたりそれを教唆していると訴えている。この映画は犬の糞でありひどいもので、ある種の人種差別であるといっている。「Welcome to New York」の主人公に扮した仏映画スターのジェラール・ド・パルデューはサルコジ前大統領の友人だ。最近は高額所得者の為にフランスに税金を払うのを避けて、プーチンのロシアからパスポートをもらっていた。

2014年5月10日土曜日

パリ近郊の極右派系新市長が「奴隷制廃止記念日」を祝うのを拒否


パリの北東約70キロにあるビィレ・コトレ市は奴隷制廃止記念日を公式には祝うことを拒否している。極右派の国民戦線(FN)の新市長は2007年来この町で行なわれてきたこの行事をやめさせた。理由はビィレ・コトレのフランク・ブリフォー市長によると「罪悪感を帯びさせる」のでやめにしたといっている。人権団体などの町の協会では奴隷廃止記念の碑の前に11時に集合することを呼びかけている。

2014年5月5日月曜日

フランスで社会道徳規律を守らないことは 「殺害を許す思想」に原因


【私のフランス】朝から天気が良い天気予報だと水曜日ごろから曇ってくるという。わたしは昨日ベルギーから帰ってきたばかりで少し疲れ気味。8時半頃に起きると近くのスーパーに出かけた。スーパーの小さいのでシュープレットとか言うやつだ。店内には既に何人かが買い物をしていた。その中でやや黒い皮膚でターバンを巻き鼻筋に青黒い入れ墨をした背の低い婦人がジュースのプラスチックのビンを手にして聞いてきた。ここになんと書いてあるのかオレンジなのかパンプルムースなのかと聞くのである。ビンには果物の絵の写真が入っている。それを見れば何が入っているかはおおよそ検討がつくはずなのだが聞いてきた。私は別に急いでいるわけではないし丁寧にその婦人の質問に答えてあげた。「それにバナナも入っているしパイナップルもパッションも入っているようです」・・・。「あなたはセネガルの方ですか」突然の私のほうからの質問に婦人は少し驚いたようだがそうだとうなずいて見せた。彼女はその後また別のビンをもってきて同様の質問をした。
いろいろ買ったが量が少ないので全部で16ユーロ(約2300円)弱。


2014年4月26日土曜日

仏の右派系新聞の伝えるオバマ韓国発言 日本の「慰安婦は人権侵害」安倍首相は隠さず認めるべき


フランスの新聞でいち早く、オバマの韓国訪問での発言を報道したのは仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)などだ。しかし意外な事に、第2次世界大戦中に日本が韓国でアジアの女性に慰安婦という性的奴隷を強制させていたことは驚くべき事で、これを安倍晋三首相は認めるべきだとのオバマ米大統領の考えを伝え報道したのはフランスの右派系新聞のフィガロ紙(Le Figaro.fr)とル・ポワン誌(Le Point.fr)であった。

2014年4月24日木曜日

主な国別の犯罪特技が仏地方紙に


フランスの地方紙プログレ の22日版に「ローヌ地方での主な国別の犯罪特技」と称したタイトルで記事が掲載された。同様な結果を示す記事は全国紙のルモンドでも掲載されたが、それと比べると人種差別の色彩は全然薄いものだと主張している。記事は司法警察の統計からもたらされたものだという。

2014年4月15日火曜日

パリのサンジェルマン街のある6区の警察がロマ人排斥を指令 市長も同意


パリの第6区の警察は自動的なロマ人の排斥を望んでいるとする人種差別の違法指令を発していることが15日のパリジャン紙で発表された。4月8日の「国際ロマ人の日」の直後だけに話題になっている。指令とは、「今日からは、昼夜を問わず次の指令のあるまで、第6区の警察官は路上生活のロマ人家族を統制し自動的に排斥する」というものだ。パリジャン紙によるとこの指令を発したのは警察の幹部だという。"Le Parisien" publie ce mardi une note interne de la police du 6e arrondissement de Paris donnant des "consignes sur les Roms". (BFMTV)

2014年1月14日火曜日

デュードネの新作「Asu Zoa」がパリ公演 仏政府への隠喩を使った人種差別主義者の反抗か?

フランス中に論争を巻き起しているユーモリストのデュードネ(Dieudonné)は新しい作品「Asu Zoa」を作りこれをパリの8区の金の手通りにある本拠地で13日夜に上演した。インターネットによる入場券の販売は凄い勢いであったという。彼の作品「壁」は人種差別協会や反ユダヤ主義に抗議するリクラ(Licra)によって幾度も告訴されてきた。そのために今回の新作もマニュエル・バルツ内相などから危険視され続けている。

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パリジャン紙fr.によると、新作の題名は「Asu Zoa」とういうカメルーン語で「象の顔」という意味で、「リーダーの顔」を意味するものらしい。しかしこの「ASU」とはUSAを組み換えたものであり、「Zoa」とうのは米国のシオニスト組織のことだというのだ。

パリジャン紙fr.は偶然かもしれないがとして、ツィターに「Asu Zoa」というのがあり、そこにはアフリカのイスラエルの子供及び、ショウワ(ヘブライ語で大量虐殺と収容所送りの意味がある)と奴隷制の犠牲者のインフォーマションと書いてあるという。

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先週はナントやオルレアン、トール、週末のパリ公演などが仏国家審議会によって人権を尊厳しない反ユダヤ主義のアンチセミセィズムで人種差別を喚起させる危険があるとして禁止されていた。デュードネの真意を裏に隠しての隠喩を使った政府への反抗であったのかもしれない。

デュードネは47年前にブルターニュ人の母親とカメルーンの父親を両親として生まれている。

【関連記事】

特集/デュードネと反ユダヤ主義


【参考記事】
Dieudonné : le nouveau spectacle joué ce soir à Paris

Publié le 13.01.2014, 17h26 | Mise à jour : 22h28
http://www.leparisien.fr/faits-divers/dieudonne-son-avocat-annonce-un-nouveau-spectacle-a-paris-pour-ce-soir-13-01-2014-3489573.php


2014年1月11日土曜日

「先祖の神話と原始信仰からヒント」デュードネの新作も反ユダヤ主義疑惑で上演禁止

ユーモリストのデュードネ(Dieudonné)の9日木曜日夜のナント市公演は仏国家審議会によって禁止されたが、10日金曜日夜のトゥール市公演もオルレアン行政裁判所が禁止している。デュードネ側では新しいスペクタクルを準備しそれを11日土曜日の14時からパリのバスチーユ近くのマンドール通りにある彼らの本拠地「マンドール劇場」(le théâtre de La Main d’or)で上演したいと発表した。しかしその数時間後にパリ知事は11日、12日、13日に予定されたパリでの公演をすべて禁止する発表を出した。11日夜のオルレアンでの上演は11日の11時に同市の行政裁判所によって決定される。

デュードネの作品「壁」の上演は反ユダヤ主義のアンチセミセィズムで怨念を引き起こすと判断されて禁止された。デュードネの弁護士の考えで、新しいスペクタクルを演じることになった。作品は3夜で作成されたという。「先祖の神話と原始的信仰からヒントを得ている」という。新作禁止の詳しい理由はわからないが、デュードネが演じれば反ユダヤ主義の上演になってしまう恐れを払拭できないということらしい。





「フランスの人種差別(ラシズム)」 杉山光信論文  「 講座 差別の社会学 第3巻 現代世界の差別構造(栗原彬 編集 弘文堂 平成9年)」所収を読む

現代世界の差別構造(栗原彬 編集 弘文堂 平成9年 講座 差別の社会学 第3巻)所収の「フランスの人種差別(ラシズム)」 杉山光信論文での社会学者ヴィエヴィオルカの聞き書きした婦人たちとは極右派の国民戦線(FN)のペンの支持者たちのことではなかったかと思えるのだ。
現代世界の差別構造(栗原彬 編集 弘文堂 平成9年 講座 差別の社会学 第3巻)所収の「フランスの人種差別(ラシズム)」 杉山光信論文では、問題としての「郊外団地」を扱っている。その書き出しには、「マグレブ諸国出身の外国人労働者の存在がフランスで社会問題と意識され話題になるのは、一九八〇年代初めのことである」(187頁)とある。また、「かってはフランスにやってきた外国人をフランス社会に同化させ統合していった共和国の諸メカニズムが近年になってにわかに機能しなくなった」(198頁)として、たとえば、「外国人労働者たちは、このようにいったん労働者コミュニティという下位文化に組み入れられ、ついで学校などの回路を通じてフランス社会へ統合されていったのである」と見て共和国のこの統合メカニズムが機能しなくなったのだと見ているようだ。

だから「マグレブ諸国出身の外国人労働者の存在がフランスで社会問題」になったと表現しているのである。今のフランスでならば、してはならないラシズム的な表現なのである。それは学問の研究においてなら許されることとは思われない。そういう人種差別問題への感性が不足した文章である。もっとも杉山氏は「人種にまでその根がさかのぼると信じ込まれている習俗の違いと文化的差異とは、じつはマグレブ系の人々が貧困で、よく組織されていなくて、十分な制度的な枠組みを欠いている」…これが、「本当の理由をもつのである」(197頁)と独自の回答を用意している。

しかし、これを社会問題とするのは誰なのか。一般的なフランス社会全体がそうするのであればフランス人全体が人種差別主義者となるだろう。そういうことはあり得ない。「マグレブ諸国出身の外国人労働者の存在がフランスで社会問題」というのはおかしいのである。例えば極右派の国民戦線(FN)のル・ペンを支持する人々がそう主張したとしても、それがフランス人の総てではないからだ。フランスでは彼らの存在をさして社会問題だとは絶対に言わないのである。人種差別の言動になるからだ。

杉山氏はこのマグレブ移民の住む地区をさして、「新しいタイプのスラム地区」「問題をはらむ郊外」と言っているようだが、そこにはフランス人は全然住んでいないのだろうか?栗原氏は移民地区で起こった「砂糖菓子やスニーカーをいっぱい抱えた幼い子供の姿」がメディアの映像で流されて、これを見たフランスの人びとはなにを思うのであろうか」と書いているわけで、この映像は他人事なのである。つまりフランス人自身の問題ではなく移民のことなのだとした杉山氏の視点であるわけだ。はたしてこれは現代のフランスを見るときの正しい見方なのであろうかと私は疑問に思う。

勿論のこと杉山氏が指摘する、「スカーフ事件やハラール肉問題などを通じマグレブ系の外国人労働者の存在が可視化されることが多くなる」というのを私は否定しようとは思わない。しかし誰がこの可視化を行なっているのかは言うことが必要だと思える。フランス人全員がそうしているわけではないだろう。

つまり杉山氏は社会学者ヴィエヴィオルカの聞き書きをもとにして、フランス人がマグレブ人を見ている意見をここで引用して提示している。だからこの社会学者が引用した人々の政治的立場を明かす必要があったと思える。これはフランス人全体の意見ではないからだ。

その引用文は、「外国人労働者の子供たちは放ったらかしにされてまるで獣とおなじなのよ」。「かれらはバスに座ると空席に足をのせて物を汚す。」「あの子たちは今は地下室で遊んでいるけれど、もう数年たったらサッカー・ボールでシュートするでしょう。もっと後では地下室で抱き合うにきまっているわ」。彼らは恐怖の種をまく。逆らわないにこしたことはない。「みんな仕返しをこわがっているのです、自動車に傷をつけられるとかの」。彼らがいると「フランスはごみ箱です。私たちはごみをあつめさせられているのよ」。…なのだと杉山氏は引用しているが、問題はこの発言をした人たちはどういう筋の人たちなのかということである。それを杉山氏はここで明示すべきであった。

フランス人が総てこうだとはとても私には思えないからだ。しかし杉山氏は「この言葉はミュルウーズで集められたものだけれど、話の雰囲気や内容はフランスのどこでも聞かれるものなのだ」(189頁)「大都市の近郊の団地やさびれた工業地帯に外国人労働者たちの吹き溜まりのような問題の地区があり、他方でフランス中どこででもこんな差別的な話しがかわされる状況がある」と言っているのである。

しかし私にはこのような会話をフランス人全般の意見だとして認めていることがラシズム的な視点だと思えてならない。

フランス共和国には人種という言葉は存在しないことをオランド仏大統領は最近宣言している。勿論それは憲法上の理想ではある。しかしフランス人はマグレブ諸国の人々が住んでいる地区だからといってフランス人とは異なる見方をしないのである。それが共和国の思想であり精神だからだ。一般的にはこのような解釈や見方をする人をさして人種差別する人として嫌っているわけだ。その点では杉山氏が指摘する、一九八三年の地方選挙の時期になると「二〇〇万人の外国人労働者、二〇〇万人の失業者」と叫ぶジャン=マリ・ルペンの国民戦線は多くの支持票を獲得することになる」と書いていることは理解できることだ。しかし選挙票の獲得の為に、政治家がフランス人の意識下に眠る人種差別を利用し、共和国の精神に反した政治行動がなされる可能性は指摘されるべきであろう。フランス人はいつでも誰でもが慢性的にマグレブ諸国の人々に不満を抱いているわけではないはずだ。

つまり杉山氏がルペンの「いいたかったこと」として指摘しているように、「二〇〇万人の外国人労働者、二〇〇万人の失業者」というのは、「いうまでもない」としながらも、「外国人労働者がフランス人の雇用をうばっているのだから」(194頁)とルペンのこころを解釈してみせている。しかしルペン氏はそれを言ってはいないのである。どうしてなのか?それはルペンのような人でもフランスでそれを言えば差別となることを知っていたからである。

杉山論文の結論は、「こう見てくると今日のフランスの人種差別といわれるものは、なにかある統一性のある現象であるようには見えない。これまでうまく機能していた共和国的諸制度の終焉、またその背後でのポスト工業社会への移行にかかわる一連の要素から生じたものが収斂し融合しているもの、しかしそれだけに根の深い問題なのである」(202頁)となって、よくわからない不明瞭な表現となっていると思える。

ただ本論文では明確には指摘はされてないが、「このような人々に国民戦線の人種差別的な言説が支持されているのである」(202頁)という箇所の「このような人々」とは誰なのかと考えると、それは189頁までさかのぼって、社会学者ヴィエヴィオルカの聞き書きとして杉山氏が引用した婦人たちのことではなかったかと思うのである。つまり極右派の国民戦線(FN)のペンの支持者たちのことではなかったかということだ。そしてその婦人たちの意見とはフランス人一般の意見ではなかったのだと思える。


【参考記事】
http://franettese.blogspot.fr/2014/10/blog-post_15.html

龍を訪ねて パリの不思議な「順化公園」 人種差別時代の痕跡留める「人間動物園」



2014年1月10日金曜日

仏国家審議会はデュードネ公演禁止 選挙前にメディア化される人種差別再犯者

9日、仏国家審議会はフランス政府の判断を正当なものとして判断を下した。これはマニュエル・バルツ内相がユーモリストのデュードネ(Dieudonné)の「ムバラ・ムバラ」の公演が反ユダヤ主義のシオニズム(アンチセミセィズム)という人種差別の色相をもっていて尊厳すべき人間の尊厳を傷つけ公衆の秩序をかく乱しているものとの判断から、その公演禁止をフランス全国の知事や市長に通達したことに対する判断でもある。今回の仏国家審議会の判断はバルツ内相の主張を認めたものとなった。仏国家審議会はデュードネのスペクタクル「壁」には「人種差別的な言葉が入っていて、それが反ユダヤ主義の人種差別的な怨念を引き起こす」ことが危惧されるとしていることだ。ところがナント行政裁判所では当日9日のデュードネ公演を芸術家の表現の自由を認めるべきだとしての判断が14時20分に出されていた。フランスの最高行政機関である仏国家審議会の判断はこのナントの判断を数時間後の18時30分に却下されるかたちになった。

ジャン・マルク・アイロー仏首相は政府にとっては反ユダヤ主義の行き過ぎをくい止めるために良い事であったと宣言。我々の社会の中にどんな些細な人種差別でも存在させておく事は受け入れられないことで、それらは我々の価値と原理には全く異質なものなのだと、フランス共和国の精神と人種差別は同居できないことを宣言している。

マニュエル・バルツ内相はアイロー仏首相の宣言を引きながら訪問先のブルターニュで、「共和国の勝利」となったと話し、「我々は他の人への怨念を許さない。人種差別や反ユダヤ主義やアンチセミセィズムやネガショニズム(ユダヤ人大量虐殺のショウワなどの存在否定)は許されない。それらはフランスではない」と宣言している。

フランスの人種差別は根が深くデュードネ公演も何度も反ユダヤ主義の人種差別で裁判になってきていた。それが地方選挙を3ヶ月前にして噴出した。

サルコジ前政権時代にも大統領選挙を前にしてユダヤ人学校の生徒や先生、仏兵士を殺害したトールーズ・モントーバン連続殺害事件が起きた。これは危険な反ユダヤ主義者でアフガニスタンでのテロ訓練を受けていたメラ青年を警察は以前から知っていたが青年を野放しにしていたために、事件が起きて世間を騒然とさせたことは記憶に新しい。これは、政治がフランスに万延する人種差別の怨念をいつでも好きな時に取り出してメディア化できることを示したことでもあった。もしこの怨念の政治利用が事実だとしたのならば、フランス共和国の精神はどこにあるのだろうか。


【参考記事】
Dieudonné, la mise à pied du «Mur»
SONYA FAURE, SYLVAIN MOUILLARD ET WILLY LE DEVIN 9 JANVIER 2014 À 21:56
http://www.liberation.fr/societe/2014/01/09/dieudonne-la-mise-a-pied-du-mur_971805

Dieudonné : le Conseil d'Etat maintient l'interdiction du spectacle à Nantes
Le Monde.fr avec AFP et Reuters | 09.01.2014 à 08h19 • Mis à jour le 09.01.2014 à 21h15
http://www.lemonde.fr/societe/article/2014/01/09/dieudonne-a-nantes-reponse-imminente_4344942_3224.html


2014年1月9日木曜日

君は手が既に黒いので手を洗う必要はない いまも続くフランスの人種差別 サン・ナザール造船現場の黒人労働者が告訴

フランスのロワール川の河口右岸にあるサン・ナザール(Saint-Nazaire)造船現場で溶接工としてディプロマを持つ28歳の黒人労働者オワジエ・アブデラ(Oizir Abdallah, réunionnais)氏は、他の労働者との労働・賃金などで同じディプロマを持つ同僚よりもはるかに低い賃金で働かされていた。現場でも人種差別の待遇を数年にわたり受けてきた。君は手が既に黒いので手を洗う必要はない。もう少し笑え! 暗闇では黒人なので見えないなどとからかわれていた。8日の仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)で報道。

2011年の11月にトイレの脇を通りかかった所、そこに張り紙がしてあって数人の人が描かれていて一人だけ黒く塗られて下に自分の名前が書いてあった。これのときにアブデラ氏はここの仕事を辞めることにしたという。これを同氏は人権団体と人権擁護機関に訴えた。家族や財産を失い保証金が出てもそれでは失ったものは取り返せないと証言している。

人種差別は現在もフランスの重大な日常的問題で黒人だけでなく他の外国人でも苦しんでいる人がいる。

【参考記事】

http://www.franceinfo.fr/societe/racisme-au-travail-souris-un-peu-plus-on-a-du-mal-a-te-voir-1274955-2014-01-09

2014年1月8日水曜日

人種差別発言で告訴のデュードネ氏は借金負債を組織した税金逃れが暴露 カメルーンに5200万円送金

人種差別発言で1年以上前から人種差別反対協会や反ユダヤ主義教会によって告訴されてきたユーモリストのデュードネは、マニュエル・バルツ内相とクリスチャン・トビラ法相によっても、デュードネ家族の介在するフィルム販売会社の借金組織化が以前から嫌疑されていた。この会社はデュードネ氏の名前はその従業員にも無くて株のそれぞれ半分が母親と妻ノエミ・モンターニュさんの名義になっていた。同会社の2012年の売り上げは180万ユーロ(約23億円)で純利益は23万ユーロ(約3000万円)以上であり、2013年はその2倍と見られている。しかし税務局ではこのデュードネ氏の興行利益と家族のフィルム販売会社との相関関係が何も証拠がつかめないでいた。

シャルトル市の検事による調査によるとユーモリストのデュードネ(Dieudonné)は2009年以来40万ユーロ(約5200万円)を出身国のカメルーンへ送金して隠していたことが2009年ごろからわかっている。2013年だけでも23万ユーロ(約3000万円)をカメルーンへ送った。ルモンド紙はデュードネが借金を組織化して90万ユーロ(約12億円)もの税金逃れをしていたことを暴露したと仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)は報道している。

シャルトルの検事によって明らかにされたのは、デュードネの妻ノエミ・モンターニュさんがそのユール・エ・ロワール県のサン・リュバン・ド・ラ・エイ(Saint-Lubin-de-la-Haye)に住んでいてデュードネ企業の財産管理をしていたためだ。

司法警察によって予備調査が2013年の2月から開始されていた。政治家暴露の専門週刊紙カナール・アンシュネによると郵便為替と現金によって送金はなされていたという。

エフォンド・コールプ社はヤウンデで1年前に創立されていて、その社長はデュードネ氏の息子メルラン氏になっている。

デュードネ氏の母親と妻のノエミ・モンターニュさんは共謀罪で3年の禁固刑と45000ユーロ(約600万円)の罰金を受ける可能性が強い。特にノエミさんはデュードネ氏に悪い影響を与えていたとされているが、逆にその悪魔性がデュードネ氏の興行を活気だたせていたともいわれている。

【関連記事】

特集/デュードネと反ユダヤ主義


【参考記事】
Dieudonné : du blanchiment d'argent vers le Cameroun ?
LE MARDI 7 JANVIER 2014 À 18:04
http://www.franceinfo.fr/justice/dieudonne-du-blanchiment-d-argent-vers-le-cameroun-1273377-2014-01-07

2014年1月7日火曜日

コソボ人レオナルダさんの一家  フランス帰国許可で裁判開始

  
7日、レオナルド・ディブラニさんの両親のフランス国帰還がグルノーブル裁判所で審議される。2013年10月にフランスのブザンソン地方で警察に検挙されてコソボ出身のレオナルドさん一家はコソボのミトロヴィカ(Mitrovica)に強制帰還でされている。高校生のレオナルドさんは既にオランド仏大統領によってフランスでの学校教育の継続を希望の場合には帰仏を許可することが発表されていた。しかし家族には許可がなく両親のフランス国滞在許可を求めてフランスを揺るがす論議となっていたもの。

フランスは2014年1月1日からルーマニアやブルガリアのロマ人などを欧州国人の自由な移動と労働を宣言したシュンゲン協定の例外としていたこれまでの措置が取り払われる。そのために、コソボ出身ではあるが裁判の成り行きと判決は関心が高まっている。審議は今日からなされ、結果は2,3週間かかる予定だ。

家族側弁護士は子供たち6人は5人がイタリアで生まれた。1人の男の子はフランスで生まれたとしてフランス帰還の権利を主張している。フランスでの社会への順応化を宣言している。
しかしドーブ地方知事側の弁護士は彼らは学校にまともに行ってなかったとして、同知事が彼らのフランス国滞在許可申請を2013年6月に却下したことを擁護している。

事件は2012年10月9日に仏東部のブザンソン近くのボンタリエー(Pontariler)市で警察が中高等学校(Lucie-Aubrac)の生徒が、プジョー工場を見学する社会研修中のバスからレオナルド・ディブラニさん(15歳)を引き降ろしてコソボ出身の家族と供に国外排斥をしたことから始まった。このことでレオナルドさんを支援するフランス全国の高校生が街頭デモをおこない政府を震撼させた。学校はフランスでは神域に近いもので検挙をするべきところではないとされている。オランド仏大統領のレオナルダさん個人への帰国許可はこうした事情から発せられたものだ。

【参考記事】

  1. 仏メディアの旅: レオナルダ事件でのオランド仏大統領宣言をバルツ内相 ...

    franettese.blogspot.com/2013/10/blog-post_5041.html‎

    2013/10/21 - 20日の日曜新聞(JDD)では待たれていたマニュエル・バルツ内相のレオナルダ事件に関するコメントが掲載された

  2. 「出生地権」や「移民国籍法」 - 仏メディアの旅: レオナルダさん論議で ...

    franettese.blogspot.com/2013/10/blog-post_2201.html‎

    2013/10/26 - 例え青年の場合でも人間的な振る舞いの様相をもってしても法律は守るべきだとサパン氏は言って


【参考記事】

L'affaire Leonarda revient mardi devant la justice
LE LUNDI 6 JANVIER 2014 À 21:23 mis à jour le Mardi 7 janvier à 08:58
http://www.franceinfo.fr/education-jeunesse/la-justice-examine-le-recours-des-parents-de-leonarda-1272375-2014-01-06

Leonarda dit vouloir revenir en France "pour avoir un avenir"
LE MERCREDI 16 OCTOBRE 2013 À 13:02 mis à jour à 13:13
http://www.franceinfo.fr/justice/moi-tout-ce-que-je-veux-c-est-recommencer-mes-cours-pour-avoir-un-avenir-leo-1178931-2013-10-16

仏内相 人種差別と反ユダヤ主義で ユーモリストのデュードネ公演禁止を通達

6日マニュエル・バルツ仏内相は知事及び市長にユーモリストのデュードネ(Dieudonné)氏のスペクタクルを人種差別と判断してその興行を禁止する通達を出した。これにより法的な処罰が可能になる。バルツ内相はユーモリストは芸術的な創造は何も無くて政治的なもしくはユダヤ人への敵意と怨念のシオニズム(アンチセミティズム)を掻きたてるものだといっている。9日にはナント市でのデュードネの公演が予定されているが、同地方のロワール・アトランティク知事はこれを禁止する宣下を7日にするだろうとナント市の前市長であったジャン・マルク・アイロー仏首相は見ている。26日のボルドーでのデュードネ公演は、アラン・ジュッペ同市市長(国民運動連合 UMP))も禁止する宣言をだした。

これに対しデュードネ側の弁護士はフランス通信(AFP)に、「総ての禁止にたいし」即刻「抗議する」と言っている。裁判所と仏国家審議会では表現の自由の尊厳から仏憲法審議会ではこれまでデュードネを禁止する15件ほどの訴えを却下してきている。

SQSラシズムや仏学生ユダヤ連盟(UEJF)などでは今後は総ての反ユダヤ主義的な行為を許す事がなくなることになると宣言している。

仏南西部のトールーズやモントーバンででメラ事件があった。これはイスラム主義者の青年がユダヤ人学校の生徒や先生を殺害した事件で、犯人のメラ青年はその後、自宅に閉じこもったが警察によって射殺された。

メラ事件は2012年の大統領選挙直前の事件であった。今度のユーモリストのデュードネ氏の事件も3月の地方選挙を前にして急速にメディア化されたように思える。メラ青年の事件がメディアで大きく取上げられて、フランス社会を騒然とさせた。

これらは共にユダヤ人とイスラム主義者を巡る人種差別の問題が絡んでいるからだ。フランス人はこのような事件に敏感で大きな反響となって選挙に影響する。そのために選挙前にしばしば登場する出来事なのだと考えられる。

メラ青年は何年も前からその行動がアフガニスタンなどへ訓練に出かけていることがわかっていて当局にマークされていたが、サルコジ政権はこれを意図的に野放しにして置いたと考えられる。メディアに登場させる機会を待機させられていたかのようでもあった。デュードネの場合も今始まった事件ではないのである。

犠牲者の家族の中にはこの政府当局の怠慢を訴えて告訴している人もあることを忘れてはならないだろう。

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【参考記事】
http://tempsreel.nouvelobs.com/topnews/20140106.AFP6927/tournee-de-dieudonne-l-interdiction-se-concretise.html

2013年12月20日金曜日

バルツ仏内相のロマ人排斥で人種差別の「訴え」を仏裁判所は却下 

19日フランス共和国裁判所はマニュエル・バルツ内相職の執行を鑑みて、訴えを却下した。バルツ内相は9月24日にラジオ・フランスアンテール(France Inter)に出演し、「ロマ人は我々のとは全くことなった生活様式をしている」「ルーマニアやブルガリアへ帰るべきものだ」などと話した。これが人種差別反対だとして人民間友好の人権団体(MRAP)から訴えられていた。

フランス・アンテール・ラジオ(France Inter)でバルツ内相は、ロマ人の少数だけがフランスへの同化を希望しているだけであるといっている。

「同化での解決策は勿論そこにあるが、それは少数の家族だけにいえることであり、ロマ人を同化策だけでもって、問題解決しようとする考えは幻想である」とはなしている。

MRAPは、バルツ内相がロマ人排斥の感情を作り上げているとして、それがスキャンダルであると批判している。

バルツ内相が、前大統領サルコジ氏のようにロマ人排斥政策を継承していることで、社会党の真価が疑問視されていた。内相は右傾化するフランス社会の中で、メディアの世論調査に踊らされて個人的な人気上昇を追ってしまったのかもしれない。

2013年12月10日火曜日

マンデラの葬儀 人種差別の怨念・復讐を乗り越えて世界百カ国の首脳陣が参列 

世界百カ国の首脳陣がネルソン・マンデラ氏の10日の葬儀に参列することが決まっている。フランスではオランド仏大統領が前大統領をこの参列に招待し、サルコジ氏はこれに同意した。米国ではオバマ大統領の他にクリントン前大統領やブッシュ元大統領も参列する。9日の仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)が報道した。この葬儀は必ずしもマンデラ氏が闘った人種差別反対の立場ではなくてそれを擁護し推進した大統領たちの出席があることが特徴だ。英国のサッチャー氏なども出席することが許されただろう。そこにはマンデラ氏がキリスト教的善悪の人種差別の憎悪を乗り越えて、怨念の復讐というものを嫌ったことがあり、その思想を尊厳し継承しようということがあるのだろう。オランド氏はこれを共和国の精神だと解釈してサルコジ氏の出席を希求したといわれている。

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