2014年1月15日水曜日

オランド仏大統領 社会党の「社会・民主主義路線」をジャーナリストの前で話す

 14日午後16時40分ごろからオランド仏大統領はエリゼ大統領官邸の集会所に集まった600人近いフランス内外のジャーナリストを前にオランド大統領は社会党の「社会・民主主義路線」を説明している。これは企業に対し社会負担の軽減化をする代わりに企業からは雇用を増大してもらうというもので、オランド大統領は企業が雇用を増やさないと失業はなくならないと発言した。この社会党の「社会・民主主義路線」に関しては、数日前にフランス国営放送テレビA2に招待されたセゴレーヌ・ロワイヤル、シャラント・マリチーム地方審議会議長(元大統領候補)がオランド氏よりもづっとわかり安い説明をしていた。今回、オランド大統領はこの社会党の「社会・民主主義路線」を正面から話した。セゴレーヌさんの説明と比べると、オランド氏だけの説明では残念ながら舌足らずであった。それでも以前からの看板を大きく出したことになった。

質疑応答を含めて約2時間30分ほど話した。その中でロマ人排斥が社会党政権になってからもサルコジ前大統領時代と同じように行なわれていることを人権擁護団体の代表が質問する一幕があった。オランド大統領は、自分が欧州を拡大してブルガリアやルーマニアを加盟させたのではないと前任者の責任を問いながら、ロマ人の問題は法律で決めて行く。数字を追うような以前の政治のやり方を批判した。

オランド大統領がサルコジ前大統領との対比でその違いを話した中には、前任者はアフリカやリビアへの軍事介入ではその国の大統領によって決めていたが、自分はその国の市民を支援するために軍事介入するという違いがあると話した。

また、フランスがマリに軍事介入したのはアフリカ側の要請で、アフリカ軍と供に行なったので、フランスは軍隊を国連の枠で出動させている。勝手に行ったのではないと話している。

前任者は妻を利用していたが、自分はそういうことはしないとも発言。数日前に週刊誌クローゼルで暴かれた女性関係では、オランド大統領はプライベートなことは尊厳して欲しいと話し、プライベートに解決すると話した。ジャーナリストたちはこれには余り突っ込みを入れなかった。尊厳しようということと、大統領が今月中旬に米国から招待訪問を受けているのでその時までには解決すると答えたためのようだ。