フランスのロワール川の河口右岸にあるサン・ナザール(Saint-Nazaire)造船現場で溶接工としてディプロマを持つ28歳の黒人労働者オワジエ・アブデラ(Oizir Abdallah, réunionnais)氏は、他の労働者との労働・賃金などで同じディプロマを持つ同僚よりもはるかに低い賃金で働かされていた。現場でも人種差別の待遇を数年にわたり受けてきた。君は手が既に黒いので手を洗う必要はない。もう少し笑え! 暗闇では黒人なので見えないなどとからかわれていた。8日の仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)で報道。
2011年の11月にトイレの脇を通りかかった所、そこに張り紙がしてあって数人の人が描かれていて一人だけ黒く塗られて下に自分の名前が書いてあった。これのときにアブデラ氏はここの仕事を辞めることにしたという。これを同氏は人権団体と人権擁護機関に訴えた。家族や財産を失い保証金が出てもそれでは失ったものは取り返せないと証言している。
人種差別は現在もフランスの重大な日常的問題で黒人だけでなく他の外国人でも苦しんでいる人がいる。
【参考記事】
http://www.franceinfo.fr/societe/racisme-au-travail-souris-un-peu-plus-on-a-du-mal-a-te-voir-1274955-2014-01-09