2014年4月1日火曜日

仏社会党敗北の後で アイロー首相に代わりバルス内相が就任で 党方針は保持

仏地方選で敗北した社会党はアイロー首相の辞任を決めた。オランド大統領は首相を変えたからといってそれは政策方針を変えることではないといっている。新しく首相には内務大臣のバルツ氏が就任する模様だが、これにはフロンナショナルのペン党首などは市民を抑圧するものと見て反対している。市民社会の民主的平等を目標にしているオランドのフランスの社会党はなかなか理解されないところが多い。今回の組閣があったても社会党の基本路線は変えない方針だとオランド大統領はいっている。
バルツ氏はパリ南近郊のエッソンヌ市の市長をしていて同地が移民の多い地区を抱えていた。バルツは内相に就任直後にサルコジ前大統領と同様なロマ人に対する積極的な排除政策をとったことで避難されていた。ペン氏の危惧はもちろん移民への心配ではない。ペン氏が恐れているのは極右系への厳しい取り締まり強化であろう。

サルコジは移民に帰還補助金を持たせてルーマニアなどに一時帰国させて、暫く立つとまたフランスに舞い戻らせる政策をとってきたが、バルツはこの資金授与のあり方を問題視してからはサルコジ流の移民政策を途中から変更させている。

衆院議長によると欧州緑の党から入閣していたセシルさんも辞任した。