16日夜から17日朝にかけての射ち合いでウクライナの親ロシア民兵3人が殺害された。戦闘はアゾブ海に近いマリオウポールの町でウクライナ国軍の基地を奪取しようとしていた時におこったとウクライナのアルゼン・ナボコフ内相が発表した。親ロシア派の抗議者たちは、ウクライナ政府に反対する彼らの運動を同国軍が支持することを望み、国軍は人民側に移るべきだと叫んでいた。しかし国軍はこれを拒否し分離主義者の立て篭もる公的建造物内に入り込もうとして抗議者と衝突したもの。この衝突で抗議者側に3人の死亡者と13人の負傷者、逮捕者63人が出たと同内相はいっている。また同内相は当事件が起こる前に国軍は初めは迫撃砲を撃っていたことも付け加えている。
マリオウポールを含む10ほどの町のあるウクライナ東部のドンバス(Donbass)地方では親ロシア派の分離主義者たちが多くの公的建造物を占拠していた。マリオウポールはアゾブ海を望むロシア国境にあり数ヶ月前にロシアに併合された旧ウクライナのクリミア半島に面している。
ウクライナ政府はクリミア半島からロシア軍の特別部隊が送られてくる事を避難しているが、これをロシア政府は否定している。
この事件の高まりを背景に17日にジュネーブでロシアとウクライナを含めた米国と欧州連合との会議が開催される予定だ。