仏大統領諮問官 製薬会社から金銭受け取りが暴露

オランド大統領側近の諮問官の一人であるアキリノ・モレール（Aquilino Morelle）仏国家書記官がインターネット新聞のメディアパート（Mediapart）に暴露された。同氏は製薬会社の公共利益係争検査官として金を受け取っていたというもの。

自己利益の増殖をしていたことが本当ならば大統領は判断を下すだろうと仏社会党（ＰＳ）のジャン・クリストフ・カンバレリース書記長は同氏が潔白ならば早急に説明をすべきだと答えた。仏国営ラジオ・フランス・アンフォ（RFI）などが報道している。

セゴレーヌ・ロワイヤル環境相やマリソル・トゥーレーヌ仏社会・健康相は慎重を期して今のところ詳しい返答は避けている。暴露記事を書いたのはベッタンクール事件を担当したメディアパートのミカエル・アジデンベルグ記者だ。

２０１１年に公共利益係争検査官としてアキリノ・モレールは仏国営ラジオ・フランス・アンフォのスタジオ・インタビューに出演している。そこで同氏は多くの人が死亡した仏製薬会社セルヴィエ社の「メデアトー」薬を批判しながら、同氏自身が製薬会社との関係を持っていることを話している。同様に医者と製薬会社との関係も法律で禁止されているものではないが、その関係の存在を透明にしてゆくことが大事だと話していた。