10日、国連の諮問委員国15カ国はフランスの旧植民地の中央アフリカに国連軍1万人の兵士を派遣する決議案を決めた。2013年3月のクーデター以来中央アフリカは混乱の中にあって、最近では失墜したフランソワ・ボジゼ大統領を支持する反バラカのキリスト教徒民兵とイスラム教徒を中心にした元蜂起軍セレカとの抗争が続いている。多くの人が殺害されている。全人口の約半数の220万人が緊急の人道援助を必要としている状態。しかし、米・英やアフリカ連合が多くの出費や兵士が要求されるのをためらっていて、国連軍の展開は9月15日以降になるという。
欧州軍800人が5月末には中央アフリカ軍と供に任務を展開することになるが、イスラム教徒の根を張るバンギの最悪地区ではフランスの警察55人らが自動機関銃を持って巡回監視が始まっている。同地の警察の育成や飛行場などの安全に当たる予定。
国連の潘基文事務総長は5日にルワンダ大量殺戮20周年記念でキガリを訪問し、民族・宗教的な粛清を批判して国際社会は二度と同じ過ちをくり返してはならないと訴えていた。国連軍の当初の任務は中央アフリカでの安全秩序の整備及び市民の保護に当たることで、中央アフリカが要求すれば警察や裁判を一時的に緊急措置として行なうことになる。長期的には政治的暫定政権を支えて国家再建を進める。
【参考記事】
http://www.lemonde.fr/international/article/2014/04/10/12-000-casques-bleus-deployes-en-centrafrique-en-septembre_4398816_3210.html
L'ONU approuve l'envoi de casques bleus en Centrafrique
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