2017年の国民運動連合(UMP)の仏大統領選挙候補にボルドー市長のアラン・ジュペ元首相が20日に立候補の名乗りを上げた。このことでサルコジ前仏大統領の立候補にけん制をかけた模様。サルコジ氏は2012年の大統領選挙運動資金の出費が違法な請求書偽造疑惑で問題になったばかりで悪い印象がまだ国民に残っている。その記憶が冷めない時期にジュペ氏は候補宣言をした模様。民主運動(モデム)のフランソワ・バイル議長もジュペ氏ならば外相も勤めた経験豊かな仏大統領としての人格者にふさわしいと太鼓判を押している。
サルコジ前仏大統領は2017年の大統領立候補者の党内予選選挙には立候補しないのはほかにも告訴された事件は多いが、このビグマリオン事件で決定的に人気を落としているためだと見られている。新党を結成しての大統領立候補が考えられる。その理由は権力を握らなければますますサルコジ氏の立場は窮地に落ちるからで、サルコジの講演原稿を書いていたグエノ氏なども匙をなげかけているからだ。
UMP事務総長ジェローム・ラヴリヨウ( Lavrilleux)は12年のサルコジ選挙運動の副責で、5月26日のBFMテレビで、同選挙でビグマリオン社はサルコジの演説会場設営担当会社に国民運動連合(UMP)に二重帳簿での請求書を作るように指示されていたことが暴露して、コッペ国民運動連合(UMP)議長が責任をとって辞任している。これがサルコジ氏の仏大統領運動資金違法運用が内部告発されたビグマリオン事件だ。