2月14日にデンマークの首都コペンハーゲンの北部オステルボロ(Østerbro)地区にある文化センターで風刺画週刊紙チャルリー・ヘブド殺害事件を追悼する講演が「表現の自由と芸術と冒涜」というテーマで開催されたところを15時30分ごろに自動小銃を持ったマスクで顔を隠した40代の男が建物の外から50発ほどの弾丸で射撃し1人が死亡警察3人が負傷した。
犯人はポロ・フォルクスワーゲン車で数キロほど逃走し、車を乗り捨てて行方を眩ました。スエーデンの風刺画家で2007年にマホメッドを描いたラルス・ヴィルクス氏が出席していたために狙われたと見られている。同氏はアルカイダからの殺害の脅迫で警察が護衛していた。その他にデンマーク在フランス大使などが出席していた。入り口の金属探知機が反応したため犯人は自動小銃で射撃した模様。これに現場にいた警察が撃ち帰したと考えられる。現場の証言からは犯人は男性一人によるもので20時ごろに事件は起こったと見られている。
デンマークの警察は夕方近く、犯人は「25歳から30歳の男性で慎重85センチぐらいでアラブ系で体系はがっちりしていて、髪は黒くちじれている」と発表した。フランス外務省によると銃撃は講演会の初めのころにありちょうど風刺画週刊紙チャルリー・ヘブドの追悼をしている時であったといっている。
ロラン・ファビウス仏外相はこの射撃事件を「テロリストの襲撃」だと訴えている。フランソワ・オランド仏大統領もデンマーク首相に対しこの事件に全面的な連帯支援をすることを約束した。デンマーク秘密警察(PET)は、テロリストの脅威がずって高まってきていたと宣言している。
2005年9月30日にデンマークの新聞「ジュランド・ポステン」が12人の風刺画家による12枚のマホメッドの絵を掲載したときから、デンマークの風刺画家の間では自己検閲の問題が持ち上がっていた。この事件をはじめとしてイスラム世界に抗議運動がおこり2006年初めに発行の危機の頂点を迎えている。
デンマークの事件を受けて多くの新聞が連帯の意を表しているが、特にフランスのチャルリー・ヘブドでは次号にマホメッドの風刺画を掲載することにしたという。【参考記事】http://www.lemonde.fr/europe/article/2015/02/14/copenhague-tirs-pres-d-un-batiment-ou-se-tenait-un-debat-sur-l-islamisme-avec-l-ambassadeur-de-france_4576728_3214.html
http://www.lemonde.fr/international/article/2015/01/08/caricatures-dix-ans-de-fievre-planetaire_4551744_3210.html
http://www.lemonde.fr/europe/article/2015/02/14/qui-est-lars-vilks-supposee-cible-de-l-attaque-a-copenhague_4576756_3214.html
http://www.lemonde.fr/europe/article/2015/02/14/lieu-auteur-cible-ce-que-l-on-sait-de-l-attentat-de-copenhague_4576785_3214.html