8月16日、インンドネシアのバリ沖合いで遭難した旅客船を一人のフランス人が脱出して近くの島まで6時間を泳ぎきり夜を明かし救助を待っていたが、翌日に運よく近くを通りかかったヨットに発見されて助かった。脱水症と飢えを避けるために木の葉を食べ自分の尿を飲んだとラジオフランスアンフォ・ブルーで証言している。
ベルトラン・オマセル氏はできるだけ長時間にわたり水で溢れる船内にいた。船上には小型ボートがあったが乗客25人ほどが乗るには小さすぎたという。6人がボートには乗ったが他の者は海の中で腕でしがみついていたのだという。10時間ほどの後にオマセル氏は決意して他の2人を伴って一番近い島へ泳ぐことをきめたのだという。
3人は6時間も海流のなかを泳いだ。潮流が3人を引き裂いていた。最後まで頑張り続けて1人島にたどり着いたオマセル氏は寒い夜を飢えの中で過ごした。オレンジ色の救命用具で旗をつくり救助の目印にした。
オマセル氏は18日にフランスに帰国している。ベルトラン・オマセル氏はこの事件をフィルムに収めている。
【参考記事】