サルコジは2012年の仏大統領選挙で規定運動費用額の上限を超えていたことから違反となり罰金36万3615ユーロ(約5千400万円)は選挙に出馬した本人自身が支払うことに法律ではなっていた。ところがサルコジはこれを支持母体の国民運動連合(UMP)党に支払わせてこれまできていた。今回サルコジはUMPの党首に11月末に選ばれたためなのか、あまりにもこのままでは批判が大きくなるのを恐れてか、UMPに肩代わりさせていた選挙規制法に抵触した罰金額を自らが支払うことにしたと発言した。UMPの議員からは、「今回のサルコジの支払いに関して、以前に支払うことはできたはず、支払いをする責任を果たしたとしても、誤りを認めたこととは異なる。同じではない」との正眼の指摘もある。ルモンド紙やリベラション紙が報道したが、国営ラジオ・テレビでは、このサルコの態度をフィヨン元首相が賞賛しているとかの本質から外れた報道で、ピントを曇らせている。
これは本人自身が支払う罰金なのでそれを払うのが当然のことであり、賞賛しなければならない意味はどこにあるのだろうか。
2012年の仏大統領選挙ではサルコジは異常なほど莫大な運動資金を使っている。しかもUMPに違法二重請求書を使って舞台装置担当会社ビグマリオンに二重帳簿を作らせていた。このことでジャン・フランソワ・コッペ国民運動連合(UMP)前議長は辞任した。そのために10月6日に司法予備調査が開始されているが、この差額資金の行方が未だに不明のままだ。
【参考記事】
http://www.liberation.fr/politiques/2014/12/03/sarkozy-a-rembourse-a-l-ump-les-penalites-de-la-campagne-de-2012_1155817
Sarkozy a remboursé à l'UMP les pénalités de la campagne de 2012
AFP(MIS À JOUR : )