フランスの美術館にも「黒い企業」が パリ「ピナコテック」の警備員の給与が支払われず封鎖
パリの特設展示で興味深い美術館「ピナコテック」の警備員の給与が支払われてなく、これに抗議し28日(木)に封鎖された。同美術館はパリ市内のマドレーヌ寺院広場の一角で私企業として文化活動を最近(2007年)開始したばかりだ。「ピナコテック」美術館を訪れる人々は高い入場料14ユーロ(約2000円)を支払っているにもかかわらず、こうした警備員などには賃金が正当に支払われてない。土建業界などにしばしば見られる闇労働と同じ扱いで、これではフランスの文化を展示紹介する資格はないだろう。こうした黒い企業は文化事業をやるべきではないと思われる。
先週金曜日にはエッフェル塔がやはり警備員によって封鎖された。エッフェル塔の方の封鎖は、泥棒増加による治安対策の強化要求であった。
同美術館側では、封鎖は社会運動であって今のところコメントの即答はできないとしている。
警備員の話では、我々の社長は、「ピナコテック」から金を2014年11月分から受け取っていない。それで我々も2ヶ月も給料がないのだと言っている。
フランス通信(AFP)は「ピナコテック」の警備会社への支払い証書の日付は2014年10月が最後になっていると明かした。