2015年6月14日日曜日

「憤慨せよ」運動が基盤に スペインの首都マドリッドとバルセロナで女性の左派市長が誕生

スペインの首都マドリッド市長に13日、元判事のマニュエラ・カルメナさん71歳が選ばれた。300万人を誇るマドリッドは右派が26年間も支配し続けた町だが、カルメナさんの「ahora Madrid」の20議席と社会党の9議席の支持で29議席を取って、全57議席の過半数を獲得した。彼女は若い時には共産党の活動をしていた人で彼女の支持には「憤慨せよ」(indignés)運動の流れがある。「ahora Madrid」は、今回の市長選挙のために2015年3月6日にマドリッドで創立された左派政党民衆連合の市民候補を送るためにつくられた。「ahora Madrid」には極左派系の反資本主義・社会民主主義などを唱えるポデモ(Podemos)やエコロジストや左派の共産党が土台になっている。
一方欧州の観光地としてはヨーロッパで7番目のバルセロナの市長にはアダ・コロウ(Ada Colau)さん41歳が全員一致で選ばれている。彼女のスタイルは非常にくつろいだ雰囲気だが根本的な演説をするというものでバルセロナの差し迫った都市行政にこたえてゆくものと期待されている。(パリ=飛田正夫2015/06/14 11:35日本標準時)。
「憤慨せよ」は2011年5月15日にスペインから始まった真実の民主主義を求める運動で、世界中の71カ国700以上の町であらゆる種類の「憤慨せよ」を叫ぶ行動が起こった。基本的には経済の中心に人間を据えようとするもので、政治の下敷きに人間をしないということだ。「憤慨せよ」運動はステファン・エッセル(Stéphane Hessel)の南仏で昨年に出版された小さな著作「INDIGNEZ VOUS!」からも多大な影響が見られる。

「憤慨せよ」運動は、「世界の変革へ結集」「地球の変革に結集」「原発は反対」「国際金融秩序の混乱」「一部政治家の腐敗した金銭欲」など社会正義や不平等、失業、貧困などを訴える政治・経済・社会のすべてに関係する国際的な要求の動きである。

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ステファン・エッセル(Stéphane Hessel)氏の「憤慨せよ」運動が世界化

http://franettese.blogspot.fr/2011/10/stephane-hessel.html