2015年10月10日土曜日

ロシアはシリア蜂起市民を空爆 イスラム主義国家と25万人殺害したアサドを援助

シリア反体制側蜂起市民の占領するシリア第二の都市アレップ(Alep)を10月9日にロシア空軍が襲撃したおかげで、イスラム主義国家組織(IS/EI)の軍隊は、アレップの都市周辺近くまで迫まることができた。ロシア軍のシリアへの軍事介入はイスラム主義国家組織(IS/EI)を狙ったものではなくて、完全にアサド政府を支援する軍事的な地図の塗り替えに貢献していると、国営ラジオ・フランス・アンフォは言っている。ドリアン仏国防相はロシアの空爆の80%から90%はIS/EIを狙ったものではなくて、シリアの独裁者アサド大統領を援助し守るために、反アサドのシリア蜂起軍を狙った襲撃だと発言している。この発言を米国も認めている。ドリアン仏国防相は更に続けて、シリア「混乱の当初の責任はアサドであった。アサドはすでにシリア人25万人を殺害している。アサドは自国の民衆を殺している」と発言し、「我々の中心的な敵はイスラム主義国家組織(IS/EI)である」と補足している。(パリ=飛田正夫 2015/10/10 21:35日本標準時

ロシア軍の空爆は、トルコの弾薬とコンピュータの支援によって、シリア反体制側蜂起軍が反撃に出ることが予想されていた矢先のできごとだった。

フランスは8日から9日にかけてイスラム主義国家組織(IS/EI)の拠点であるシリア中部のラッカ(Ar Raqqah)を攻撃したとドリアン仏国防相がヨーロッパ1で発言し後続空爆が予定されていると語った。9月27日にフランスのラファル戦闘機2機と補給機とで、第一回目のシリア空爆があったがこれはシリアによるフランスへの攻撃がなされたとして、「正当防衛」を盾に空爆を実行したがこの時もラッカの周辺であった。