2015年10月15日木曜日

タピ600億円賠償裁判の仏公共財横領罪で ゲアンが「重要参考証人」出頭

14日、クロード・ゲアン元エリゼ大統領官邸総書記官はベルナール・タピ事件で、4億ユーロ(600臆円)をタピに倍賞する裁判を有利になるように手を貸した権力関与で、今回は「重要参考証人」として尋問された。前回の出廷は9月2日で、同じ問題を財政担当検事に調べられている。この「重要参考証人」というのは単なる証人のことではなくて、「起訴」の一歩手前の容疑者を指している。検事側はすでにゲアン氏を公共財横領の罪で6月22日以来「起訴」を供給してきたが、判事側がこれを渋っていた。(パリ=飛田正夫 2015/10/15 23:05日本標準時


タピ事件とは、2008年7月に行われた私設裁判で、1980年代に遡行して当時は国営だったクレディリヨネ銀行とタビの間の係争清算を裁いたもので、すでに6人が起訴されていて、組織ぐるみの国家的犯罪の疑いが強まっている。3人の判事の内の一人ピエール・エストープがタピの知人であったことが明かされ、2008年当時エリゼ大統領官邸総書記官であったゲアン氏の権力関与が問われている。国家の金をタピに支払うのであり金額が大きかったことからも、当時の経済相であったクリスチャン・ラガルド国際通貨基金(IMF)総裁やサルコジ前大統領にも情報が行っていたと見られている。