2015年10月23日金曜日

欧州最大のカレの難民キャンプを 人間的な受け入れ目指し仏内相が7回目の訪問

21日、フランス北部のカレをベルナール・カズヌーブ仏内相が7回目の訪問をした。新しい難民・移住民対策を示した。ここ数週間で難民は二倍の6000人に膨れ上がているからだ。同内相は現在の600人の警察に加え460人を追加してドーバ海峡トンネルの安全警備にあたらせると宣言している。記者会見では内相は、英国への渡航者としての通過人としての難民に対し、人間的な受け入れをしなければならないと話した。そしてフランスに難民として受け入れられないものは自国へ帰ってもらうと強調している。また国境監視を強化してカレへの難民を減らしたいともいっている。(パリ=飛田正夫 2015/10/23 2:49日本標準時



カズヌーブ内相は、先週はベルギー国境を越えて多くの難民がやって来たと語る。さらに、2014年全体では1784人でしかなかったが、今年はカレの1500人の移住民は2015年9月までに自国に返されたと話している。ベルナール・カズヌーブ仏内相は、フランスに残りたい者は2000人の枠で難民受け入れが用意してあると話した。

カレは英国へわずかに33キロの距離しかない。現在は移住民たちは英国を目指しここのニュージャングルという前にゴミ捨て場だった地区にキャンプを張って、英国へフェリー船で渡るトラックを待ってここで機会を伺っている。ここの近くにはジュール・フェリーという移住民を支援する施設があって、毎日食事とシャワーを提供している。

しかし2014年7月に道路の両側に鉄条網が備え付けられて、容易にはトラックの上や車に隠れることはできなくなった。そのために移住民たちは、海底トンネルの入りで待機しているトラックに、高速A16号線の南西部で一部包囲網が切れているところから、侵入するようになった。その近くには以前に1800人を収容したが、今は廃止されている旧移住民キャンプのサンガットがある。

【参考記事】
http://www.ouest-france.fr/calais-en-images-dans-la-jungle-avec-les-migrants-3783910
http://www.francetvinfo.fr/france/nord-pas-de-calais/migrants-a-calais/migrants-a-calais-retour-sur-la-septieme-visite-de-bernard-cazeneuve_1140095.html
http://www.lemonde.fr/immigration-et-diversite/article/2015/10/21/a-calais-bernard-cazeneuve-annonce-de-nouveaux-moyens-face-aux-migrants_4794213_1654200.html