(パリ=飛田正夫2016/02/23 20:39日本標準時) (パリ=飛田正夫2016/02/23 20:39日本標準時)23日、クロード・ゲアン元エリゼ大統領官邸総書記官はサルコジ大統領選挙のためのに特定の世論調査会社に仕事を回していた疑惑事件の財政面調べでパリ裁判所に出頭した。甘い汁を吸ったとされる事件で、「公共資金横領共謀罪」と「馴れ合い不正契約共謀罪」で「起訴」の一歩手前の容疑者「重要参考証人」となるか、「起訴」(mis en examen)される可能性が強い。ゲアンは2002年~2004年の間にサルコジ前大統領官房長官として内相も務めていたが、当時禁止されていた現金配布を警察幹部に行っていた罪で執行猶予付き2年の禁固刑と罰金75000ユーロ(約1125万円)。及び5年間に渡り総ての公職に就くことが禁止された有罪判決が出ていた。ゲアンは上訴している。同様にゲアンは2007年のサルコジの大統領選挙運動資金でリビアの独裁者カダフィから資金援助を受けていた疑惑はカダフィ側の秘書のムサクサ文書などの証拠があって、「組織的税金汚職洗浄」を行った罪でも起訴されていた。今度の起訴は3つめになる。
【参考記事】
http://www.ouest-france.fr/politique/claude-gueant/sondages-de-lelysee-claude-gueant-entendu-par-la-justice-4051695
http://www.europe1.fr/faits-divers/sondages-de-lelysee-gueant-entendu-par-les-juges-2675005