2016年4月27日水曜日

歴史愛好者がヒトラーの詳細な伝記出版 2500頁の4巻本

(パリ=飛田正夫2016/04/27 13:42日本標準時)歴史愛好者がアドルフ・ヒトラーの詳細な伝記、「ヒトラーの足跡」を書いたのがドイツで出版され、26日に発表された。この本が特異なのはヒトラーの日記のように年月日毎とに動きがわかるようになっていることで、場合によっては時間帯の活動も書かれている。本はドイツ南部で情報機器を扱う責任者ハロルド・サンドネー(Harald Sandner)氏(54歳)によって書かれた。出版社はéditions Berlin Story。4巻本で2500ページあり、2211枚の写真掲載がされている。著者は25年近くを費やして調べたという。このことで、ヒトラーを慕い崇拝する新たな史跡名跡になる危険はないかというジャーナリストの質問には、サンドネー氏はドイツの歴史家セバスチャン・ハフナー(Sebastian Haffner)の次の言葉を引用して答えている。「ヒトラー主義による影響と闘う最良の方法は、ヒトラーを知る事だ。ヒトラー自身を精神分析することが最良の策なのだ。」


本には、1939年8月31日の写真を掲載し、00時30分にヒトラーは口頭でポーランド進攻を命令した。また、ヒトラーは75回ハンブルクを訪問した。それは世界に開かれた河口の町でナチスが恐れていたからだと解説している。

ドイツでは丁度、私が滞在した2016年初めに
http://franettese.blogspot.fr/2016/01/blog-post_9.html
ヒトラーの「我が闘争」の批判・解説付き編集本がドイツのミュンヘンの「現代史研究所」(IFZ)のクリスチャン・ハートマン氏ら歴史家8人によって、「ヒトラー 我が闘争 批判版」(Hitler, Mein Kampf Eine Kritische Edition)、全2巻1948頁が1月7日に出版されている。

ハロルド・サンドネー氏の伝記は、ヒトラーの誕生日1889年4月20日(オーストリア)と自殺した1945年4月30日(ベルリン)の、丁度その間に出版された。

【参考記事】
http://www.tdg.ch/monde/livre-retrace-vie-hitler-jour-jour/story/24180758