2016年4月27日水曜日

パリ・オペラ座がオデオン座に次いで占拠 上演は中止

(パリ=飛田正夫2016/04/27 15:26日本標準時)パリのオペラ座は26日から封鎖された状態でコメディ・フランセーズによるルクレツィア・ボルジア(Lucrèce Borgia)の27日の公演は行われない。24日には左岸のルクセンブルク公園の上院議会前のオデオン座も同様に占拠されてジャン・ラシーヌの悲劇フェードル(Phèdre)は中止されているためだ。両劇場とも今後も占拠が続く模様だ。理由は劇での臨時労働者が自分らにもストの権利があるとして劇場の占拠を始め、機動隊と対峙している。ストは目下のところでは失業保険の交渉に焦点が置かれている。オデオン座の方は日曜日の公演が中止されたのは、学生や失業者、不安定な仕事を持つ臨時雇いの人々50人程が上演をできないように混乱させる方針を打ち出したからで、オデオン座では機動隊の保護下での公演は受け入れられないと拒絶した。

【参考記事】
http://www.liberation.fr/france/2016/03/09/regime-des-intermittents-sanctuarise-mais-toujours-menace_1438350
http://www.lepoint.fr/societe/representations-annulees-les-intermittents-determines-26-04-2016-2035171_23.php
http://www.20minutes.fr/paris/1834671-20160426-intermittents-representations-annulees-odeon-comedie-francaise