2016年5月1日日曜日

サルコジは右派の人気集め ニースで「脳みそ空っぽ」発言 仏最古の原発は封鎖しないと主張

(パリ=飛田正夫2016/05/01 11:35日本標準時)サルコジ前大統領は26日に地中海のニースで右派「共和党」(LC)の会合を開き、パリの共和国広場から始まった「立て夜」(Nuit debout)運動の人々は脳みそが空っぽだと激しく訴えて、現地の右派色の強いニース人(ニソワ)らに人気を集めていた。更にサルコジは脳みそが空っぽなのはそれを支援している組合員であり高校生であり、外国人不正滞在者であるとも発言した。サルコジは、「フランスの民主主義を学ぶ場である共和国広場に脳みそのない人々が集まっているのは我々は受け容れられない」、「そこにはフランスで教育を受けたフランス人の青年がいて、フランスを呪うために集まってきている」、「パリの共和国広場には毎晩『壊し屋』が集まり、放火し政府を罵倒している」などと話し、組合員や高校生と「壊し屋」の犯罪とを混ぜて同一視して見せていることが大論議になっていて、マリアンヌ誌の元編集長ジャン・フランソワ・カーン氏は、テレビ・デバでサルコジは頭が空っぽだとは思わないが理解できないと分析して話している。サルコジは一方、もし2017年の仏大統領選挙で勝利すればとして、オランドが仏最古のアルザスのフェッセンアイム原発基地を2016年中に封鎖開始すると発表したことには、サルコジ前大統領は封鎖しないと発言して、反原発の左派系市民やヨーロッパ・エコロジー・緑の党(EELV)に対し、また世界環境会議Cop21決議に対しても挑戦的な発言をした。これはサルコジのいつもの戦法で右派の人気を集めようとしているからだ。
   
25日にオランド仏大統領が発表した2025年までに現在の半分の50%に原発エネルギーを抑える計画について、サルコジは、原発基地エネルギーで信頼性のある代替物が見つからない場合には、原子力は75%から50%に縮小すると5月1日に載る「日曜新聞」(JDD)で論じた。オランドとは原発で意見が異なることを主張した。


【関連記事】
オランド大統領 仏最古フェッセンアイム原発基地解体を承認 風力と太陽発電へ展開
http://franettese.blogspot.fr/2016/04/blog-post_26.html

パリ共和国広場で唾と罵倒を浴びた哲学者フィンケルクロー 民主主義を装う全体主義を「哀れな奴」と批判
http://franettese.blogspot.fr/2016/04/blog-post_50.html

【参考記事】
http://www.lemonde.fr/politique/article/2016/04/26/pour-sarkozy-les-participants-a-nuit-debout-sont-des-gens-qui-n-ont-rien-dans-le-cerveau_4909177_823448.html
http://information.tv5monde.com/en-continu/nucleaire-la-droite-abrogera-l-objectif-de-reduction-50-affirme-sarkozy-104793

http://www.lepoint.fr/politique/sarkozy-s-en-prend-a-nuit-debout-des-gens-qui-n-ont-rien-dans-le-cerveau-26-04-2016-2035092_20.php
http://tempsreel.nouvelobs.com/politique/reforme-code-travail-el-khomri/20160426.OBS9263/pour-nicolas-sarkozy-les-gens-de-nuit-debout-n-ont-rien-dans-le-cerveau.html
http://www.rtl.fr/actu/politique/video-nuit-debout-pour-nicolas-sarkozy-les-participants-n-ont-rien-dans-le-cerveau-7783002112