(パリ=飛田正夫2016/05/03 23:05日本標準時)リヨンのフィリップ・バルバラン(Phillippe Barbarin 65歳)大司教は、教会やローマ法王ら聖職者に対して大きな批判が渦巻く中で、僧侶たちの犠牲になったぺドフィル(未成年者への性愛犯罪)の被害者に対し、復活祭を前に初めて個人的に3月23日のミサで「許せないことである」と謝罪した。二人の僧侶にも謝罪を勧めていた。3日、今回は南仏トールーズの大司教によって、10年前に青少年に犯したぺドフィルの罪を償いあげた僧侶の職を取り上げたと発表した。大司教はドミニック・スピナが2009年以来田舎の青少年の責任者として聖職者活動をしてきたが、1993年に当時16歳の男子高校生に性的暴行したことで2006年に告訴されて5年間執行猶予付きで刑務所に入っていた。サパン神父は僧侶として現在の状況を鑑みた場合に、聖職者としての任務を果たすことは不可能だとする判断を理解し聖職者を辞退することを認めた模様。これは3日にインターネット新聞「メディアパー」が明かした。
ル・ガル大司教によるとトールーズ大司教区ではこのサパン神父の他にも2人の神父がぺドフィル行為を犯していたと明かされた。1998年に15歳以下の青少年への性的行為で刑を務めあげ、青少年との接触は法的義務としてすべて禁止されていた。もう一人の僧侶も罰せられ18カ月間の青少年との接触及び、ぺドフィル(未成年者への性愛犯罪)サイトを利用することが禁止されていた。更に同大司教は、バチカンから別の注意を受けたばかりだとして、我々は犠牲になった被害者たちに付き添って動こうと話している。
カトリック教会が現在フランスで起こしたぺドフィル問題はこれまで暴露する者がなくて隠れ続けていて、僧侶の介在が見えなかったものだ。リヨンのバルバラン大司教でさえ性的犯罪を訴えないために心の躊躇があったということだ。
【参考記事】
http://www.20minutes.fr/lyon/1834603-20160426-pedophilie-apres-propos-inadmissibles-pretres-excuser-cardinal-barbarin
http://france3-regions.francetvinfo.fr/rhone-alpes/le-cardinal-barbarin-demande-pardon-aux-victimes-959137.html
http://www.leprogres.fr/rhone/2016/03/24/le-cardinal-barbarin-demande-personnellement-pardon-aux-victimes-de-pretres-pedophiles
http://actu.cotetoulouse.fr/toulouse-eglise-catholique-revele-anciens-cas-pretres-pedophiles_35275/
http://www.ladepeche.fr/article/2016/05/03/2337182-pretre-releve-fonctions-apres-avoir-purge-peine-viol-mineur.html
http://france3-regions.francetvinfo.fr/midi-pyrenees/haute-garonne/toulouse/deux-autres-pretres-condamnes-pour-pedophilie-dans-le-diocese-de-toulouse-989089.html