(パリ=飛田正夫2016/05/03 21:16日本標準時)フランス原子力の先導者アレバ社は環境保護団体グリンピースの暴露の後で、ノルマンディーのシェルブールに建設中フラマンヴィル原発基地の原子炉の異常に関して述べ、ここで使用する鋼鉄製造をクルゾー(セーヌ・エ・ロワール県)の工場でつくっているが、この鋼鉄製造に誤魔化しがあったことが問題の源だとする見方は除去できないものだと3日昼に発言した。3日昼のフランス国営放送テレビA2のニュースでもこれを報道。グリンピースではこれがどういう結果をもたらすかを考えると犯罪になるだろうと強く5月2日に国営ラジオ・フランス・アンフォで批判している。この鋼鉄の使用は基本的に核燃料を入れる原子炉などに使用されるとエコロジストは指摘。
クルゾーの原発基地の専門家によると、今のところはフランスのアレバだけが原発基地に使うための部品の問題になっているが、このような改変鋼鉄は世界で至るところに見られるものだと言っている。
4月6日原子力安全局(ASN)がフラマンヴィルEPR原発基地の原子炉に異常が発見されたと発表した。核燃料を入れる原子炉の蓋に当たる部分と底の部分との鋼鉄に異常があると指摘した。この原子炉はEPR建設中の中国でも使用されるものであるとすでに環境保護団体グリンピースが4月の7日に暴露していた。
【参考記事】
http://france3-regions.francetvinfo.fr/basse-normandie/2015/04/09/greenpeace-l-anomalie-pourrait-condamner-le-reacteur-epr-de-flamanville-701445.html
http://france3-regions.francetvinfo.fr/bourgogne/2015/04/09/une-anomalie-pourrait-condamner-plusieurs-reacteurs-epr-selon-greenpeace-701569.html
http://greenpeace.fr/faillite-nucleaire/
http://www.franceinfo.fr/fil-info/article/falsifications-possibles-chez-areva-si-la-preuve-est-apportee-alors-ce-serait-criminel-greenpeace-786921