2017年1月31日火曜日

億万長者でフィヨン元首相の友人が裁判所へ 妻ペネロップの月給75万架空雇用容疑の第二弾

(パリ=飛田正夫)フランソワ・フィヨン元首相(共和党LC)2017年度の大統領候補の妻ペネロップ(Penelope Fillon)さんを多額の報酬で雇った科学専門の雑誌「二つの世界」(La Revue des deux mondes)の社主で億万長者マルク・ラドレイ・ド・ラシャリエール(Marc Ladreit de Lacharrière)76歳が今日1月30日にナンテールの裁判所に呼ばれて事情聴取うけた。この調べはペネロップ・フィヨンさんの雑誌「二つの世界」での架空雇用容疑事件に関してだ。マルク・ラドレイ氏が主宰する雑誌の執筆編集者としてペネロップさんを雇うように親友であったフィヨン元首相に依頼されたらしい。しかし彼女とは電話で話した事も事務所で会って話したこともこれまでに一度もないとマルク・ラドレイ氏はテレビ出演で最近断言していた。今回の裁判所での取り調べでは、創刊100周年を迎えた政治家批判の週刊誌カナール・アンシュネが暴露したことで、ペロップさんがこの雑誌への協力で月給5000ユーロ(約75万円)を20カ月間(総額1500万円)受けていたことに関してだ。しかしミッシェル・クレピュという人が言うのにはペネロップ・フィヨンさんはこれまでに雑誌「二つの世界」の二つの文章を読んで匿名を使って手を入れていると証言しているだけだ。今の所では、社主マルク・ラドレイ・ド・ラシャリエールは雑誌の売り上げが下がっている時に編集諮問の役割を演じていたのだと話している。雑誌「二つの世界」の事務所は26日に家宅捜査されている。このフィヨン元首相の妻の架空雇用疑惑は、これとは別のフィヨンが国会議員時代に妻ペネロップを名ばかりの名義秘書として国民の税金で50万ユーロ(約7500万円)を利益させていたという大問題になっている疑惑の第二弾目であり、これらは同一人物のそれぞれ別の権力関与、公共資金横領、不正契約共謀罪などが問われている。仏大統領選挙が4月末の為に裁判所は法廷を急いでいるようだ。フィヨン仏大統領候補とその妻ペネロップさんの裁判所の事情聴取も近くあると思われる。

億万長者の雑誌社主がペネロップさんの雇用を親友であったフィヨン元首相に依頼されたなどとするところは、フランスの化粧品会社の大手ロレアルの大株主で仏第2位の大富豪ベッタンクール事件で、ベッタンクールさんの財産管理会社クリメーン(Clymème)社長ド・マイストル氏に元財務相のエリック・ブルト氏の妻フローランスさんの就職を依頼した関係と非常に相似していて、黒い金の作り方の秘密がその辺にあるのだろうか。

【参考記事】
http://www.lepoint.fr/politique/penelope-fillon-audition-du-proprietaire-de-la-revue-des-deux-mondes-30-01-2017-2101104_20.php
http://www.francesoir.fr/politique-france/affaire-penelope-fillon-audition-marc-ladreit-de-de-lacharriere-proprietaire-de-la-revue-des-deux-mondes-police-emploi-fictif-penelopegate-fran%C3%A7ois-fillon-canard-enchaine
http://www.bfmtv.com/police-justice/affaire-penelope-fillon-le-proprietaire-de-la-revue-des-deux-mondes-auditionne-1092818.html
http://www.francetvinfo.fr/politique/francois-fillon/penelope-fillon/affaire-penelope-fillon-marc-ladreit-de-lacharriere-proprietaire-de-la-revue-des-deux-mondes-est-entendu-par-le-parquet-financier_2042675.html
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