2017年2月19日日曜日

起訴でも出馬 前言を覆すフィヨン元仏首相は狂気の沙汰 サルコジの元原稿書きゲイノが批判

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎19/‎02/‎2017‎‎-15:24:56)18日朝の国営ラジオ・フランス・アンフォにゲイノ元エリゼ大統領官邸総書記官が出演し、フィヨン候補が前日にフランス北部のトルコワン地方演説で「例え裁判でどうなろうが2017年の仏大統領選挙補者を辞退しない」と発言したことを捕らえて、起訴されても仏大統領選挙に出馬すると、前言を覆し反故にするフィヨンの発言支持などは右派勢には狂気の沙汰だと、サルコジ大統領の元原稿書きであったアンリ・グエノ氏が厳しくフィヨン氏を批判した。ゲイノ氏はフィヨンが大統領選挙の「共和党」候補を続けることは良くないことで、妻子の架空雇用の膨大な公金横領罪に触れて話し、国民の痛みも政治的状況も考慮していない人で、これは負ける事を意味していると強調した。

フィヨン候補は「妻の架空雇用の公金横領罪で起訴になったら仏大統領選挙には出ない」と宣言していたからだ。17日には仏国家財務担当検事の予審調査中間発表で、フィヨン氏に無罪放免の余地はなく今後も仏大統領選挙の期間中でもフィヨン氏への検事の取り調べは続くことが発表されたためである。
アンリ・ゲイノ氏自身はサルコジ前大統領の講演原稿を書いていた人で、今はパリ西近郊のイヴリーンヌ県の「共和党」(LC)上院議員であり、今回の仏大統領選挙に出馬することになっているが支持率は弱い。

【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/politique/les-republicains/video-le-maintien-de-la-candidature-de-francois-fillon-est-une-folie-pour-la-droite-juge-henri-guaino_2064741.html

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