2017年6月5日月曜日

パキスタン人やモロッコ人がナイフに小型トラックでロンドンテロ イスラム主義者の犯行声明無し

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎05/‎06/‎2017-05:55)3日土曜日夜22時頃に英国の首都ロンドンの中心街で小型トラックの暴走とナイフによるテロ殺害では警察が駆けつける8分の間に7人が死亡したフランス人も1人殺害されている。現在これはパキスタン人とモロッコ人らによる犯行だと見られていて最終的な身元確認を急いでいる。48人の負傷者の中の21人は危篤状態だ。ロンドン・ブリッジでは白い小型トラックが時速80キロで歩道の群衆の中に突っ込んだ。この橋の南側近くの商店街(Borough Market)付近で小型トラックを乗り捨てナイフで警察官などを負傷させた。体には爆発物を着けていたがこれは偽物だったことがわかっている。22時16分頃に犯人3人は即時射殺されてしまった。イスラム主義者の筋を見て捜査がすすんでいるようだが、イスラム国家テロリスト組織(IS)からの犯行声明はまだ出ていない。

先週、英国北西部のマンテスターの競技場で開催されたイベントに集まった若い人々が爆弾自爆テロで亡くなっていた。その追悼イベントが同じ音楽スターたちによって予定通り今夜、テロのあった同じ会場で繰り広げられた。が、集まった人たちの中にはイスラム教徒やパキスタン人の姿は殆ど見られなかったようである。ここに新たにロンドンがテロの標的になった問題にすべき英国の持つ、外国人や移民に対する根強い人種差別の姿が垣間見られるのである。英国はこれで3カ月間に3度のテロを受けたことになった。テレザ・メイ首相がテロへの警戒緩和を宣言した矢先だけに政府の責任は大きい。

【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/monde/royaume-uni/attaques-de-londres/attentat-de-londres-l-attaque-a-dure-8-minutes_2222017.html
http://www.bfmtv.com/international/trump-s-en-prend-au-maire-de-londres-au-lendemain-de-l-attentat-1179192.html
http://www.lexpress.fr/actualite/monde/europe/ce-que-l-on-sait-sur-les-attaques-terroristes-de-london-bridge-et-borough-market_1914542.html