マイ首相の今回の方向転換姿勢には、前回6月の地方選挙での敗北もあるようだ。これまでは英国は金融も大企業もヨーロッパの中継点として大きな力を持ってきたが、英国の欧州離脱が実現すれば、ロンドンにある意味が無くなるわけで、ドイツやフランスへの企業移転がすでに話題になっていた。
欧州側の英国離脱交渉の中心者であるミシェル・バルニエは英国側が来週にでも問題解決を可能にする提案を交渉のテーブルに出すならば、「緊急合意」は可能であるとイタリアのローマで答えた。バルニエはマイが具体的な数字などを上げることを望んでいるが、それが英国が困難な事も承知の上のようだ。
英国の欧州離脱というのは、一部のナショナリストに扇動されて国民投票を安易に行ってしまったという向きがあり、これを推進してきた国家書記ボリス・ジョンソンなどと衝突が起きている。今回のイタリアでのマイ首相宣言は、英国の欧州離脱(Brexit)に影響されている東欧諸国などに新たな影響がでると考えられる。(パリ時間;22/09/2017-20:54)
【参考記事】
https://www.ouest-france.fr/europe/grande-bretagne/brexit/brexit-theresa-may-souhaite-une-periode-transitoire-de-deux-ans-5264496
http://www.huffingtonpost.fr/2017/09/22/pourquoi-theresa-may-a-choisi-florence-pour-son-grand-discours-sur-le-brexit_a_23219065/
http://www.20minutes.fr/monde/2137547-20170922-theresa-may-veut-debloquer-negociations-brexit-florence
https://www.theguardian.com/politics/blog/live/2017/sep/22/theresa-may--florence-speech-brexit-eu-future-barnier-pm-to-outline-uks-brexit-future-in-vital-speech-in-florence-live-updates