(パリ=飛田正夫)2005年22歳であったラシェール・クロック(Rachel Crooks)さんはトロンプ・センターの受付嬢をしていたが、億万長者のドナルド・トランプから不意に抱きつかれ同意なく性行為を強要されたとNBCテレビで11日に証言した。彼女はその時に他に選択が無いのだという脅迫的な思いを感じたのだと証言している。名前を出しての証言は初めて。トランプの性的行為の犯罪性を訴えて彼女ら3人の女性が米議会に調査と追求を求めた。11日即刻ホワイトハウスはこれを否定した。
米国はアラバマ州の選挙でも、トロンプの友人で信仰心の厚い「神の熱狂者」とあだ名されるロワ・モーレ判事はホモや堕胎に反対する極右派の候補者だが、昨日、モーレの未成年者への性犯罪疑惑が告訴され指摘された。アメリアはアレィー・ヴェインステイン(Harry Weinstein)の未成年者への婦女暴行が暴露されて以来、有名人の不道徳性が大問題になっていたが、今回の証言はトランプに大打撃を与えそうだ。
フランスでも有名ロック歌手ジョニー・アリディーや「死刑台のメロディー」の映画監督ロマン・ポランスキーの未成年者への婦女暴行などは追求しないで隠す方向のメディアが多いようだ。
彼等の性的犯罪をメディアが隠し、マクロン仏大統領などもこれを糾弾する模様は全然ない。メディアや権力者がみずからの不正を許しているのは、世間に迎合しているのではなくて彼等がこの風潮を世間に許容させるようにしているように思える。ルモンドとインターネット新聞の「メディアパー」が12日フランス・ラジオアンテェーの重要人物パトリック・ベルタン(Patrice Bertin)による、4人の女性への性的犯行証言を発表した。
【参考記事】
http://www.lejdd.fr/international/harcelement-les-femmes-qui-accusent-donald-trump-sorganisent-3517970
http://www.telerama.fr/radio/harcelement-sexuel-a-france-inter-levee-de-lomerta-sur-le-cas-patrice-bertin,n5397049.php
http://www.lemonde.fr/actualite-medias/article/2017/12/11/harcelement-a-radio-france-trente-ans-d-omerta-sur-le-cas-patrice-bertin_5228056_3236.html