2018年1月21日日曜日

ポール・ボーキューズが91歳で死亡 長い病気の末に

(パリ=飛田正夫)ポール・ボーキューズが91歳で亡くなった。晩年は長らくパーキンソン病を患っていた。国営ラジオ・フランス・アンフォが特集を始めて15分ごとに騒いでいる。この人の死は少し前に亡くなったジョニー・アリディーなんかよりも10倍世界に影響を及ぼしたのだという評価が紹介された。一方で金儲け主義者であったとの見方もある。更には3人の女性と同時に付き合っていたというテレビの報道もある。彼は魚料理をフランス人が食べないのは水銀が入っているからだという回答も紹介されている。パーキンソン病と水銀は関係ないだろうが、晩年の闘病生活はけっして立派な往生とは言い難いのではないか。その辺はどうでもよいのがフランスの文化であるのは悲しいことだ。1905年から技術有能者に与えられる人間国宝的な章を得てフランスのヌーベル・キュージーヌを世界に紹介した中心人物だとされている。今回知ったことだがしばしばフランスのレストランに行くとコック長が客席を回って挨拶している風景を見にするが、これはポール・ボーキューズが最初に行ったものだと紹介したテレビ報道もあった。(日本時間 ‎‎21/‎01/‎2018;00:28)(仏時間‎‎20/‎01/‎2018;16:28)

わたしは2度ほどソーヌ川とローヌ川がぶつかるリヨン郊外のコケットな建物のポール・ボーキューズの本店で食べた。調理場へ入れてもらって説明を受けたことがある。一度は美味しかったが一度はそうは思わなかった。ラジオではボーキューズのかってのインタビューが紹介されている。彼の料理の背景には豊かなフランス農業国の質の良い食材文化があるのがわかる。


【参考記事】http://www.20minutes.fr/culture/2205639-20180120-gastronomie-deuil-macron-cyril-lignac-drian-reagissent-mort-paul-bocuse