ドイツのメルケル首相は5月26・27日のフランス・ドービルG8の中でも原発基地の存続維持には慎重な言葉が目立っていたが、スイス政府の25日の暫定的廃止宣言に続いて、30日に原発基地を2022年までにはドイツで総て廃止することを決定した。日本の菅直人首相は福島の原発基地事故を反省はせずに単なるレポート報告をした。G8は原発基地の維持と存続を再確認したものだった。フランスのアレバ社のアンヌ・ローベルジョン社長は寝耳に水のような驚きでドイツを批判している。
スイスは福島原発基地事故の後直ちにドイツと同じくその安全性を政府が審議させる委員会をつくり審査していた。5月25日、スイス政府は議会にスイスの5基の原発の再更新をしないことを要求しこれから2034年を目標に段階的に廃止し再生可能エネルギーに転換してゆく宣言をした。現存する原発基地はその試用期間の終了と共に廃止し、その再生はしない。段階的な廃止は技術的にまた経済的な観点から可能だとしている。
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