2011年6月17日金曜日

アレバ社のローベルジョン社長後任に ウルセル氏就任、サルコジ仏大統領との確執が裏に



6月16日、アレバ社のアンヌ・ローベルジョン社長の後任にはリュク・ウルセル氏が就任したとフィヨン首相官邸から公式発表された。ウルセル氏は現在アレバの国際・企画・マーケティング部長だ。ミッテラン大統領の支持者であったアンヌ・ローベルジョン社長は原子力推進者で、サルコジが大統領に2007年に就任した時の財務大臣候補となったが彼女がそれを断った。以後、両者の間は非常に悪い関係でうまく行ってなかった。サルコジ大統領は、アレバ社員から支持署名が集まるほどの人気のあるローベルジョン社長の第三期目を降ろさせる決定をしたのには、会社管理の問題というよりはフランス電力(EDF)との関係や大統領選挙を前にしての政治的戦略が背後にあるのだと見られている。
「アトミック・アンヌ」と呼ばれて彼女は福島原発基地事故で活躍して評価が上がっていたのだが、この任命はサルコジの特異な選択によるもので2012年の大統領選挙をかんがみてのチャンスをつかもうとするものだという。20人ほどの議員が16日の議会ではサルコジ大統領の決定に反意をあらわしローベルジョン社長を支持する意見がでている。その内の10人ほどは仏現政権与党の国民運動連合(UMP)の議員であった。 

「彼女の仕事を取上げることをしたことは、(世界への)イメージとして、大きな誤りである」

「アンヌ・ローベルジョンは大きな責任ある世界的企業の初のフランス人女性社長である」

ローベルジョン社長は以前のアレバ社(2001年にコジェマとフラマトムが合弁提携)では誰もしなかった「非妥協的な原子力の安全性を確立しようとした人」で「アレバを外に開いてきた人」だと評価されている。欧州委員会の審議員グループからは「幻想的な魅力ある女性」としても支持されてもいたという。

ローベルジョン社長自身がアレバ社が「安全と透明性」を標語に掲げてきたことを誇って第三期の運動をしてきた。この「安全性」と「透明性」は彼女の仕事のマークなので絶対に妥協できないものだとしている。

リベラシオン紙によるとフランソワ・オランド仏社会党(PS)前書記長(2012年の社会党大統領選挙候補者)は「この決定は、世界的に承認されている女性の才能を考慮しないもので、フランスへの不愉快さのシンボルになる」といって暗にサルコジ大統領を批判している。



2011年12月26日月曜日




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(参考記事)

Areva: Lauvergeon sera-t-elle poussée vers la sortie par Sarkozy? - Libération