マルチニックの議員セルジュ・ルチミー氏が仏国民議会で最近のクロード・ゲアン内相(前エリゼ大統領官邸書記総監)のフランス文明優越論を批判し、過去にフランスに奴隷制をしかれ劣るものとされた旧植民地の立場を擁護した。ルチミー氏は、同内相が世界の文明は同じ価値ではないとしてそれらに序列をつけ、アフリカや南の国が同考えるかは知らないがとして、最高の文明と劣等の文明を考える思想をナチズムとの比較で許せないものだと批判した。多くのフランスメディアが報道した。
同氏は、アラン・ジュッペ外相(前防衛相)がゲアン内相が文明という言葉を使用しないほうがよかったという反省の言葉を明快に示したことを引いている。フランスは多くの人種や民族をもっていてそこに価値の格付け序列化をもうけることは人種差別主義に通づるものであり、それぞれの人間性を尊重すべきであって、ゲアン氏の話しは度を越したもので許せない発言であると批判した。国民議会で話したセルジュ・ルチミー氏の指摘によって、国民運動連合(UMP)の議員はフィヨン首相を初めその多くが退場した。
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