2011年1月10日月曜日

コートジボワール大統領選挙仮り結果発表は 憲法審議会が期限切れの無効宣言

2日、独立選管委員会(CEI)はアラサン・ワタラ元首相の勝利を公式発表した。憲法審議会よりのポウル・ヤオンドレ議長はこれを無効だと宣言した。

コートジボワールの大統領選挙決戦投票は現職ローラン・バグボ大統領(49.5%)を対抗候補であった共和連合(RDR)のアラサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相(68)が54.1%の得票率で破っていた。

「ルモンド紙fr.」によると、その無効の理由とは、選管委員会の合法的有効期限が1日の深夜12時で切れたためで「期限が切れれば選管委員会には結果発表の資格はない」と強調しているとヤオンドレ議長が強調しているという。

22時頃、同国軍隊は無期限で陸・海・空の国境を封鎖した。また視聴覚国家審議会もテレビ・新聞・ラジオの国外放送を社会的安全のためとしてストップさせた。選挙後は、海岸寄りの水田地帯のアビジャンなどで両党派の支持者が互いに非難しあって暴力闘争を繰り返し多くの死者がでていて、国連が調査に乗り出し始めた。

コートジボワールは旧フランス領西アフリカに編入されていたが60年8月7日に独立し多くの旧フランス植民地とともに今年(2010年)その60周年記念を迎えた。

これらのアフリカ諸国がこぞって独立60周年を迎えた今年、7月14日にはサルコジ大統領にパリ祭(フランスの軍事力を誇示する祭典)に招待されたが、その13カ国中で唯一パリ・シャンゼリゼ大通りの軍隊行進に参加させなかったのはコートジボワールであった。

フランスとの最近の事件では、2004年の11月6-9日には57人がフランス軍に殺害され2000人が負傷。フランス人民間人8000人がコートジボワールを撤退している。