2011年5月14日土曜日

ブラン監督が人種差別に謝罪 仏サッカー青少年選手の「定員数割り当て(コッタ)」発言で 

5月13日夜20時の民放TF1テレビに出演した同監督は「私に対し多くの人々が怒っている」、「確かにその会合で私の言葉は横滑りしていた」と真剣な面持ちで初めて謝罪の言葉を発した。フランスサッカー代表選手の選考者であるローラン・ブラン監督を囲む2010年の11月8日の会合で二重国籍の青少年選手にたいする人種差別的な定員数割り当て(コッタ)が話題になっていた。その会話が録音され仏インターネット新聞メディアパー(Mdiapart)で暴露された。早く走れるのは黒人だとか、頭が良いのが白人だとかの人種差別的発言がメディアで大問題になっていた。

フランス・サッカー界での黒人や北アフリカ人青少年選手への定員数割り当て(コッタ)発言の人種差別的な疑惑は政府側の調査とフランスサッカー協会連盟(FFF)とがそれぞれ別個に行っていた。

スポーツ大臣はブラン監督には重大な過失はないとして処罰しない方針をだしていた。12日に連盟側からの調査結果が出て、仏サッカー・アマチュア連盟(LFA)副会長のフランソワ・ブラッカー氏と仏国家技術指導局(DNT)長アンドレ・プレボスト氏の二人が引責というかたちになった。

この会話を録音して暴露したのは地域サッカーの国家技術指導者であるモハメッド・ベルカセミ(Mohamed Belkacemi)氏で同氏は2010年の11月8日の会合に参加していた。一時は一部のメディアなどからはモグラ(スパイ)扱いされていた。

フランスのサッカーの人種的問題は根が深い。昨年の南アのサッカーW杯への出場権を手に入れたチェリー・アンリー選手の事件あたりから特にサッカーがサッカーW杯との関係で政治的な利用価値が左右にくすぶって問題が惹起してきたようだ。

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(参考記事)
Quotas - Laurent Blanc: "Beaucoup de colère vis-à-vis de moi" - L'EXPRESS