2011年6月18日土曜日

パリ飛行場=放射能「緑茶」初摘出で「静岡の農産物すべて」が検査の目、欧州基準に疑問も!

6月17日、パリ北部近郊のシャルル・ドゴール飛行場で日本の静岡から輸送された緑茶(荷包み162キロ)の中に欧州許容基準量の2倍の放射能物質セシウムが発見された。このことで静岡産のすべての野菜製品の輸入にヨーロッパ次元での検査の監視が課せらることになるという。欧州規準量をこえていて今回のシャルル・ドゴール飛行場での検査網にかかったわけだ。これは人間の健康を守る意味では必要なことだ。しかしその基準量が危険ではないという検査当局の話しにはよく理解できないところもある。フランスの高級ワインなども水道水の安全基準を何十倍も超えた農薬汚染の問題があり人間の健康に危険であるがあまり語られてないのも心配だ。

シャルル・ドゴール飛行場では検査当局(DGCCRF)は福島原発基地事故が起こってからは機械的におこなっていたもので日本からの品物で初の摘出となった。検査当局では、この緑茶を毎日消費したからといって健康に直接に害があるわけではない。限界量の規定水準は非常に厳しいものでありこれを超える量でも危険ではないと語っているという。

検査当局(DGCCRF)は不正行為摘発と消費競争の監査局と呼ばれるもので、フランス政府仏経済・財政・産業省に帰属していている。任務は市場の安全と公正な機能を保証しようというものだ。

フランス政府は破棄する前に緑茶の荷を隔離した。一緒に運ばれてきた物資への汚染も調べていて現在それらも隔離されている。

セシウムの汚染量は1.038Bq/kgでヨーロッパ規準ではこの種の品物では500Bga/kgであり、今回の摘出量はその2倍以上となっている。




(参考記事)

Du thé vert japonais radioactif… en France - Europe1.fr - France