2011年6月19日日曜日

仏のハンバーグ食中毒細菌=感染源は不明、ドイツの菌種とは別

フランス北部で強度の食中毒症状をもつ細菌感染で7人の子供がリールの大学病院(CHU)に入院した。子供はハンバーグを食べていたことがわかっていて腸管出血性大腸菌(E.Coli 0157)感染であることがわかった。これは5月にヨーロッパ全土を震撼させドイツで38人(欧州全部で39人)の死亡者をだしたEceh(E.Coli 0104:H4)とは異なっている。


ハンバーグはフランス北東部のオート・マルヌで製造されたもので「Steaks Country」の名前でディスカウントのリデェル(Lidl)チェーン店で販売されたものだ。ハンバーグは1キロの箱入りで100グラムのものが10個はいっている。製造月日は2011年5月11日で賞味期間は2012年の10日と、11日、12日の日付が入っているもので約15万キロの肉がその対象となっている。

ハンバーグは世界最大級の生鮮食品の卸市場であるランジスからも回収されているためにフランス全土に販売されたと見られる。冷凍庫などにこの肉が保存されている場合には食べないで販売店に返品するようにいっている。

20ヶ月から8歳に渡る7人の子供はダンケルク・モブージュ・オワズ・ドアイ・バレンシエンヌなど北部の町から直接にリールの大学病院に入院している。7人の入院中の1人である2歳の子供は重症で昏睡状態にある。

最初の血便の症状があったのは6月6日から6月10日で、少年たちは出血性腸炎の後に腹痛と貧血をおこしている。6人の内の5人がリデェル店のハンバーグを食べている。

リデェル(Lidl)社はフランス北部ではなくてフランス南西部ボルドーとフランス中部リヨンを結ぶ付近だが、肉はドイツやベツギーのを使用しているといっている。しかしベルギー食品連鎖安全連合協会(Afsca)では細菌が肉にあったことを否定している。当初はドイツの肉だということがテレビでも報道されたが、それは全然ことなる菌種で現在入院中の子供たちの病気とは無関係なことが指摘されている。

北部・パドカレ国立地方病院の総長ジェル・ペラン医師によると子供たちが苦しんでいる細菌は家畜動物の腸に生息するもので、特に牛の糞として接触しやすいといっている。牛をさわった汚れた手が汚染を引き起こすといっている。調理でよく中まで焼くことが大切だといっている。

(参考記事)

Steaks hachés : un enfant dans le coma artificiel, deux autres cas suspects - 17/06/2011 - leParisien.fr