2011年6月7日火曜日

ストロスカーン氏=『無罪を主張』=ニューヨーク裁判所

6月6日9時20分(日本22時20分。パリ15時20分)、国際通貨基金(IMF)前専務理事のドミニク・ストロスカーン氏は弁護士ベンヤミン・フラフマン師とウイリアム・タイラー師とアンヌ・サンクレール婦人を伴ってニューヨーク裁判所に出廷し判事の前で「無罪を宣言」の主張をした。




もしもストロスカーン氏が無罪を宣言しないで、罪を認める主張をした場合には罪の軽減が考慮されていたが、今回の宣言で裁判は最後まで闘われることになった。






ミッシェル・オビュス判事からはストロスカーン氏は今の住居に7月18日の出廷まで住んでいてよいことが発表され7分ぐらいで終了した。ニューヨーク州検事はストロスカーン氏に対し、今後は7月18日までに12人の市民判事をくじ引きで選んで採決がなされるが、これは今までと異なってメディアから隔離され機密に行われる。早急に裁判は終了すると見られている。

ストロスカーン氏は弁護士ベンヤミン・フラフマン師は記者会見し先ず事件当初から「多くの支持者から支援されたことを感謝し」「裁判は平等にできるだろう」と話し、我々は「婦女暴行を証拠づけるどのような証拠もない見ている」と宣言している。

原告側の暴行をうけたとされる婦人の新しい弁護士ケネス・トンプソン師はメディアに対し「あなたがたの内のいくらかはストロスカーン氏を落し入れようとする陰謀を描いているがそれは誤りだ」と宣言している。弁護士は婦人は「一人で子供と自分の生活のためにきつい仕事を勤勉にしている」、ホテルの清掃を担当していた「婦人とストロスカーン氏」との間に合意はなかったと発言し「ストロスカーンは無事にはすまない」と語った。

ストロスカーン氏はニューヨークのマンハッタンにあるソフィテルホテルに宿泊したが、清掃係の婦人が部屋に入り込んだことから、中にいたストロスカーン氏に性的暴力をされたと訴えていたもの。このことで世界中のメディアが裁判の判決もでないうちにストロスカーン氏を犯人扱いし手錠姿の写真などを報道したことがメディアと政治の問題として新たな論議を起こしている。またフランス社会党からの有力な大統領選挙候補者と目されていたことからストロスカーン氏を出馬させまいとする陰謀説もでていた。


(参考記事)

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