セクシャル・ハラスメントの嫌疑をうけていたジョルジュ・トロン仏公共事業担当大臣(国家書記官)は6月20日と21日にかけてベルサイユ宮殿近くの裁判所に拘置され夜をすごした。調べによると犯行はトロン氏一人だけでなく文化担当の助役の一人が共犯者として嫌疑がかかっているとBFMテレビは裁判所から実況中継した。
トロン氏は犯行を否定していてちょっと女性職員の足をマッサージしてやっただけだったという話しを政府寄りの民放テレビTF1NEWSは伝えている。拘置は24時間ほど延期になったと21日に報道された。
トロン氏側では女性職員の背景にフランスの極右政党、国民戦線(FN)フロンナショナル党首のマリーンヌ・ル・ペンの一族の影響があるのではないかなどと事実関係の周辺をあれこれ持ち出して騒いでいる。
トロン氏はパリ南部近接のエッソンヌ県ドラベイユ市長を兼任していて、2人の元女性市役所職員が就職当時にセクハラの嫌疑を受けたとして、ストロスカーン氏の性的暴行容疑事件がニューヨークであった直後に訴えられていていた。
トロン氏は現大臣職を5月29日に辞任させられた。しかし市長職は辞めないして支持者と一緒に抗議している姿がテレビで紹介された直後の拘置の報道であった。
トロン氏の弁護士はフランスでの拘置所での新法施行に従って拘置の初めから付き添いができるようになっている。トロン氏は拘置後には自由になるが裁判所に出頭して事件の調べをうけることになる。
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