2011年11月18日金曜日

カダフィ後のリビア・イスラム同朋団の公式総会開催で、政党結成が提言

カダフィの支配下で押さえられていたイスラム同朋団の公式の総会が25年間ぶりにリビアで17日夜、開催となった。「3日内に、リビアのイスラム同朋団は新しい責任者を選出するか現存体制を維持するかを話し合って決める。今後の戦略に備える党結成の時節が来ていると時だ」とイスラム同朋団の首領スレイマン・アブデル・カデル氏は提言した。

リビアのイスラム同朋団の首領スレイマン・アブデル・カデル氏は、総会は、「これまでは報復を恐れて秘密裏に行われてきていて、外国で総会が組織されたりしてきた」ので、「今日は、リビア市民にとって歴史的な日となった」とフランス通信(AFP)に宣言している。

イスラム同朋団の基礎には、宗教国家イスラムというものは無く、自由、正義、平等などはイスラムの中にあると見てイスラム教の価値を重んずるものだ。市民国家というものをイスラム教の価値から説明しようとするものらしい。

婦人権の問題でも欧米諸国をモデルにした女性の自由ではなくて、イスラム主義のモデルというものを構想すると総会ではイスラム同朋団の女性責任者マジャダ・アル・ファラさんは訴えた。イスラム教は女性権を与えていて、女性の自由は禁じられてはいないと話す。リビアの女性は新憲法の設立に参加すべきであり、また、経済、政治、社会のあらゆる分野に参加すべきであるといっている。

この総会の開催式にはリビア暫定政権国民評議会(NTC)の執行部責任者である防衛相ジャラル・アル・デェゲイリ氏やイスラム問題相サレム・エル・シェイキ氏も参加した。またチュニジアのイスラム党エンナダ代表も参加している。