22日、ノルマンディ半島の南西部突端にあるアレバのラ・アーグ原発廃棄物処理工場から毛虫とよばれる無数に小さなタイヤのついた特殊な運送トラックでバローニュ(Valognes)の駅に運ばれた放射能汚染廃棄物はここから特別列車で1500キロ離れたドイツに向けて放射能汚染廃棄物の輸送が始まった。
環境保護団体のグリーンピースと原発監視組織ロバン・ド・ボワはテントを張って抗議してきたバローニュ・ストップ・カストーの集団とは距離をもってバローニュ駅付近に待機している。その数は400から500人だと主催者側ではいっている。フランス人が主体だが英国人やドイツ人スペイン人、ベルギー人などもいるという。バローニュでは少なくとも警察1人と抗議者の2人が鉄道路線付近で軽症を負っているという。フランス側での輸送安全のために出動した警察は3000人以上だという。ドイツ側に列車が入ればそこで原発反対の抗議デモが待っている。
鉄道でのルートは上ノルマンディの首都ルーアンを通り、メッツ近くのレミリィへ、そこからアレバはドイツへの3つの国鉄路線を考えている。これは原発反対の抗議行動を回避しようとするものだという。
シェルブールの検事は16人の原発廃止の活動家(内6人が女性)が拘置されたと宣言した。鉄度近くで警察の車が1台焼かれた。アレバ側ではすべての地方が機能麻痺している。許せないといっている。