2011年11月5日土曜日

深夜のギリシャ議会で パパンドレウ首相が信任

ギリシャ議会は11月4日、深夜の投票で298議席の内、政府に反対が145、賛成が153でパパンドレウ首相の信任を決めた。社会党の議員が全員、同首相を支持した。欧州のギリシャ支援受け入れを保証するために、首相は投票前に幅広い連立政権形成を呼びかけていて首相を辞任する覚悟を彷彿させていた。これで議会選挙は召集されないことになると見られる。

欧州議会が10月26日から27日にかけて決めたギリシャ救済の計画はギリシャに更なる緊縮財政を要求していて、これが最後の破産を回避できるチャンスになるかもしれない。

ギリシャの議会での論議は11月4日の午後から開始されたもの。国民投票はパパンドレウ首相が10月31日に欧州議会のギリシャ救済計画に関して発表したもので緊縮財政を受け入れる国民の覚悟を確認しようとしたものだといわれていたが、仏独などがパニックになっていて圧力をかけたために首相は3日、これを実施しないことを宣言した。

ギリシャの国民投票でユーロ圏から出ていくことに決まれば、イタリアやフランスの財政危機が拡大していくことが心配されていた。