2011年11月5日土曜日

ギリシャの借金でキプロスも財政危機、イタリアはIMFの監視下で株下落

世界各国の財政指標評価をしている米国モーディ(Moody’s)社は11月4日、キプロスに対しBaa1から Baa3にいっきに2段階下げた評価をだした。理由はギリシャの借金にされされた銀行体制にあり、更なる評価の下落も有り得ると発表された。同日、ギリシャなどよりも巨額の借金を抱えるイタリアが国際通貨基金(IMF)の監督下に置かれたことでいっきに株が下落した。

キプロスは10月27日にもすでに、同じ理由からスタンダード・アンド・ポールズ(Standard & Poor’s)によって1段階下げられていた。

モーディ(Moody’s)社によるとキプロスの銀行はギリシャの借金に晒されていて、政府の支援が必要なのは明らかで、少なくとも10億ユーロ(約1050億円)が銀行再資本化のために支援が必要で、それは国内総生産(GDP-PIB)分の借金比率が5%から10%上昇することになると見積もっていて、借金が増えないように財政構造と変革を早急に実施する必要があと指摘している。

キプロスでは公的借金は2012年には国内総生産(GDP-PIB)の66.6%になっていて2012年も変わってない。キプロスの経済成長は今年はゼロと見られている。