2011年11月15日火曜日

アルカイダ捕虜の仏人3人が解放、イエメンからフランスに帰国

14日20時35分、パリの西南部にあるビラクブレー軍用飛行場にイエメンで誘拐された3人のフランス人がアルカイダから解放されて無事帰国した。夜の20時のフランス国営放送テレビA2ではアラン・ジュッペ外相(前防衛相)はフランスは捕虜解放のために一銭も身代金をだしてないことを強調している。飛行場には報道陣を入れないので目下のところ詳しいことはわかってない。専門家によると解放のための身代金はオマーン政府から出されたのではないかといっている。アルカイダの誘拐者たちは捕虜を盾にして地方部族の道路や病院などの建設を要求したりするのだという。オマーン政府はフランスとの仲介役となった。

14日にサルコジ大統領は電話で宗教的指導者に3人の解放の「主要な役割」だとして礼をいったという。サルコジ氏は人質解放の場合にはしばしば飛行場に姿をだすが、今回は出迎えなかったのでフランスの努力による直接の結果ではなかったかったようだ。


3人は2人の女性と1人の男性でフランスのNGO組織(Triangle Génération Humanitaire)で現地の農業発展計画で働いていて5ヶ月前にイエメンで誘拐されていた。「自分たちは解放され家族の中に帰れてうれしい」と首都マスカットからパリへの飛行機に乗る前に語っている。

3人は12日にイエメンで釈放され、14日夜にイエメン国境から100キロほどのオマーン南西部海岸のサラーラに到着した。そこから首都に軍用機で運ばれている。仏国営ラジオ・フランス・アンフォなどでも伝えられた。フランスの捕虜はソマリアに1人とニジェール(Niger)に3人のフランス原子力産業のリーダーであるアレバ社の社員がいるのみとなった。

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