フランスで目下話題になっているのはサルコジ大統領の移動費用(旅費)の高さだ。1日あたり55000ユーロ(約570万円)で、年間2000万ユーロ(約20億円)と見られ近年では減少化しているという。しかし仏社会党(PS)などが問題にしているのは、来春に迫ってきた大統領選挙を前にサルコジ氏の出馬宣言がいまだになされないままで、特に10月以降にフランス各地への訪問が急激に展開されていて、この移動費用が国税から出ているのではないかと見ていることだ。
10月から11月にかけてフランス全国の地方だけでも10箇所ほどを立て続けにサルコジ大統領は訪問している。
ベルギーのrtbF.be infoによれば、オート・マルヌ地方への朝の訪問では、284614ユーロ(約2900万円)を使っている。
ドルドーニュ地方への訪問では、129544ユーロ(約1300万円)を使ったといっている。
11月末には南仏方面のトリカスタン原発基地へのサルコジ大統領の訪問し多くの党員が参加している。
ユーチューブは、サルコジ氏が9月だけでも、ストラスブール、パリの東部のシャンパーニュ地方のコロンベ・ド・ドゥ・エグリーズ、ボルドー、アヴィニヨン、トゥールーズ…など10箇所ほども地方を訪問していることを報道した。
これらの大統領の訪問には多くの党員が参列しているために、彼らの移動費の出所を公開するよう要請している。この問題は11月30日夜のフランス国営放送テレビA2でも報道された。
大統領の選挙旅費の問題がフランスのメディアで指摘された翌日の12月1日のトゥーロン講演でも5000人が参加したとパリジャン紙は書いている。
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