2011年12月10日土曜日

スペインのエルパイス紙でアルカイダ誘拐の仏人写真公開、サハラ侵略にサルコジ名をアップ

12月9日、スペインのエルパイス紙はアルカイダ系非合法組織から電子連絡を受け送られてきた写真を掲載した。「我々はフランス秘密情報局のために働いていた2人のフランス人のフィリップ・ベルドン氏とセルジュ・スロボダン・ラザレヴィック氏を11月24日に誘拐した」と声明している。同様に他の欧州人3人をトンブクトウで捕まえたことを書いてきた。この手紙の中に直接にニコラ・サルコジに宛てた箇所があるとしてルモンド紙が引用している。ニジェール(Niger)北部のアルリット(アレバの露天ウラン採掘所)で誘拐されたままでいる仏人4人のアレバ職員と、今回の2人の仏人の誘拐では、君に全責任があるといった挑戦的な文章だ。仏のサハラ資源の侵略を問題にした誘拐のようだ。
ルモンド紙はモロッコの首都ラバトにあるフランス通信(AFP)社支局に12月8日、電子連絡で誘拐犯行宣言のメッセージがあったとしている。犯行はAQMIと関係するサハラ砂漠の不法組織だという。

さらに、「フランスとマリ政府への我々の要求宣言は次ぎの機会にする」としているが、誘拐の理由としては、「フランス人がサハラへの侵略を繰り返しているからだ」と述べられた。「意識的に、マリ国を選んだのは、アマアドゥ・トゥマニ・トゥーレ大統領は仏米の圧力で、ムジャヒディン(イスラム人民戦士機構)に対抗する戦争に巻き込まれている」ためだとしている。

9日、マグレブ諸国のアルカイダ(Aqmi)によってスペインの日刊紙エルパイス紙に掲載されたのは、11月23日から24日にかけた夜間に誘拐されたフィリップ・ベルドン( Philippe Verdon)とセルジュ・スロボダン・ラザレヴィック(Serge Slobodan Lazarevic)との2人のフランス人だ。他のもう一枚の写真にはこれよりも以前に誘拐された英国人、スウェーデン人、オランダ人が映っている(内、ドイツ人旅行者1人は死亡)。これら2枚の写真が誘拐後の初じめての彼らの生存を物語るものとなった。

しかし、10月にアルジェリアのチンドウフ(Tindouf)のサハラ難民キャンプで誘拐されたイタリア人、スペイン男女の計3人の犯行には、AQMIは関係してないと宣言している。



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【参考記事】
http://www.lemonde.fr/afrique/article/2011/12/09/mali-aqmi-publie-deux-photos-des-otages-occidentaux_1616262_3212.html

http://www.leparisien.fr/international/aqmi-diffuse-la-photo-des-deux-francais-enleves-au-mali-09-12-2011-1760656.phpAqmi diffuse la photo des deux Français enlevés au Mali